あらすじ
2017年の『未来の年表』2018年の『未来の年表2』に続く、河合雅司『未来の〜』シリーズの三作目です。 20年後の2040年、日本の47都道府県に何が起こるのか?最新の統計データをもとに、各地域の影響を読み解いていきます。
- 人口がなんと62.4%減となる秋田県。
- 県庁所在地なのに人口が15万人を割り込む甲府市。
ショッキングな数字が並び、現在の形での47都道府県はもはや維持できなくなるのではという気持ちにさせられます。
次に読む本
人口減少時代の土地問題(吉原祥子)
「持ち主がわからない土地が九州の面積(国土の2割)を越えている」
のだそうです。 少子高齢化による悪影響の一つとして、相続されない土地が増えるという問題があります。 人が減り続ける社会では、相続しても田舎の土地は売れない。それなら相続は放棄しよう。 結果として、空き家は増え、管理されない土地が、日本国内ではものすごい勢いで増えていきます。
本書では、人口減少時代には新しい土地制度が必要と説き、警鐘を鳴らしています。
話題の新書二冊を取り上げてみました。共通要素は「人口減少社会」です。 もはや日本の少子高齢化は止められません。人口は減り続けます。あと数十年はこの状態が続きます。 『未来の地図帳』では、人口が減り続ける社会ではどんなことが起きるのかを考察。 一方で、『人口減少時代の土地問題』では、旧態依然とした土地制度が、この国の未来を暗いものしていることを説いてます。 暗い話題なので、直視したくない部分もあるかもしれませんが、 これからの日本を生きていくうえで、知っておいて損はない知識だと思います。
コメントを残す