いやいやえん(中川李枝子・大村百合子)の次に読む本

あらすじ

舞台は「ちゅーりっぷほいくえん」 やんちゃ坊主・保育園児のしげるは、なかなか約束が守れない。 いや、いや、ばかり言っているので「いやいやえん」という保育園に入れられてしまう。 「いやいやえん」では、守らなきゃいけない約束も無い。だから、嬉しいはずなのに…   まっさらな、子どもの素朴さ、面白さ。まるで夢を見ているような出来事たち。 保育園の日常と、お話の世界とが、隔たりなく地続きになっている不思議。 子どもの世界って、すごいよなぁ。7つの短編による童話集です。

次に読む本

本・子ども・絵本(中川李枝子 絵・山脇百合子)

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『いやいやえん』の作者、そして『ぐりとぐら』はじめ、数多くのベストセラー絵本を書いてきた中川李枝子さんは、保育士として17年間働いていらしたそう。そんな中川李枝子さんのエッセイを読んでみました。

  「本・子ども・絵本」は、〈近くにあって大事な三つ〉なのだという。(「新版によせて」という本書のまえがきより) 本と、子どもと、絵本。 中川李枝子さんの、ご自身の生い立ちのこと、保育士時代のこと、お子さんがお生まれになってからのこと、これまでにたくさん出会ってきた本や、絵本、子どもたちの愛らしい姿…読んでいるだけで、元気がモリモリ湧いてくるようなエッセイです。 思い出のお写真や、実妹である山脇百合子さんの挿絵もとっても素敵。 解説は、小川洋子さん。それもまた、なんかもう、たまらない。

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私が手にした『本・子ども・絵本』は、2018年に発行された文庫版。そこから遡って36年前、1982年に、最初のオリジナル版が出版されていたとのこと。でも、中川李枝子さんの言葉ひとつひとつは、あまりに熱くて、瑞々しくて、40年にも迫る時の流れを、感じさせない強さがあった。 『いやいやえん』を読んでいると、物語なのに、まるで、目の前に子どもたちの日常を覗き見ているような感覚に陥ってしまう。その、子どもの世界を丸写しできてしまう観察眼は、子どもたちと本気で対峙してきたからこそ。心から子どもたちの凄さを、面白さを、信じているから、物語の中であんなにも、子どもたちを自由にのびのびと跳ね回らせることができる。 美しくて面白い絵本を紡ぎ出す中川李枝子さんは、美しくて、面白い人でした。


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