あらすじ
主人公の横江継実は、死者と交信できる。横江と同い年で若くして死んだ里沙の霊と会話できる。
横江のもとに刑事が訪れる。同級生の息子(加形野歩佳)に殺人(or傷害致死)容疑がかかっているらしい。そして加形が「理由は横江継実に聞け」と話しているらしい。しかし横江は加形と面識が無いどころか、存在すら知らなかった。
実際、横江は同級生とも40年ほど音信不通だったのだ。
物語は、横江が過去を思い出す形で展開していく。複雑な家族関係と友人関係が明らかになっていく。
次に読む本
幽霊たち(ポール・オースター)
探偵ブルー(主人公)は、ホワイトからある人物(ブラック)を見張るように依頼される。ブルーは依頼を受け、ブラックを見張る。
しかし、ブラックは不審な素振りをいっこうに見せない。
ブルーは、ホワイトの依頼を不思議に思い始める。ホワイトからの支払いの小切手を郵便局に持ち込んだ人物を追跡するなどしてみる。
果たしてホワイト、ブルーはどんな人物か?どんな関係なのか?

水野
幽霊たち(西澤)は、様々な事件が起きるのに対して、幽霊たち(オースター)は、ほとんど事件が起きない、というのが対照的です。
以下はネタバレ注意(2冊とも読んだ後にごらんください。)

水野
どちらの作品も、あの人とあの人が同一人物なのか!という驚きがありました。
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