「あさ/朝」文:谷川俊太郎、写真:吉村和敏の次に読む本は

あらすじ

朝読書時間にテラスで一服しながら眺めたい写真集のような詩集です。
この本の楽しみ方は2通りあります。
じつは、左から読むと、写真集。
右から読むと、詩集として、ふたつの読み方が楽しめるんです。
ぜひ、その日の気分に合わせて、楽しんでみてください^^

谷川さんが美しい朝焼けや自然の移り変わりを切り取った一枚に合わせて、そっと胸に留めたくなるような詩が添えてあります。

日の出とともに目覚めて、日が暮れたらキャンドルの明かりで床に入る。

そんな日常を送る毎日は、忙しい現代では束の間の贅沢なひとときになりつつありますが、
同じ朝焼けや夕焼けは一度として見ることが出来ません。

今日、起きたら、スマホの画面から外らして、そっと外の景色に視線を移して、季節の移ろいを味わう。

そんな毎日は時間と環境によっては難しい時もあります。
でも、アファメーションとも呼べるだろうか。普段から毎日いい気を取り入れたい!そう願うすべてのひとにいつでも優しい景色と言葉で、浪漫飛行ができる味方としておすすめしたい一冊です。

honno-akari

いい気を取り入れるためには自然の中で五感を研ぎ澄ますこと。

当たり前のようで、つい忘れちゃう、毎日朝日が昇る奇跡。
今日も精一杯生きよう。そんな晴れやかな心を映してくれる大好きな詩集です。
美しいことばを朝に見て、毎日の思考を明るくしていきたいものですね。

出逢いに感謝。

次に読む本

『日日是好日ー 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』著者:森下典子

こちらの小説は、過去に女優黒木華さんが主演を務めて映画化もされた原作の著書です。

自分には昔から長く一生懸命続けてきたことといえば、茶道のお稽古くらいだ、と。
忙しく働く普通のOL暮らしの女性会社員が、取り柄もなく、指して特別心が動くライフイベントもなく過ごしているスキマ時間に、お茶のお稽古に通い続けるうちに気づいたたくさんの小さな足元の幸せ。

月謝も安いものではないし、長い目で考えると辞めようか、、と悩む時もあります。

そんな時にいつも変わらず、その日、その日の掛け軸やお茶菓子、季節に合わせて冷茶にしたりお濃茶を練ったり。
いつも四畳半の和室で季節の愉しみ方を教えてくれるお茶の先生の存在に助けられて成長していく姿が、エッセイを覗くような語り口で丁寧に描かれています。

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この本は当時、学生時代に4年間お稽古をした茶道部での想い出を懐かしく思い出しながら、共感したポイントがたくさんあり温かい勇気と励みをいただいた思い出深い小説です。

当時は気づけなかった「お茶」の奥深さや日本人に古くから備わっているおもてなしの心や一期一会の愉しみを肌で味わうことで身につけることができた奥ゆかしさや上品な所作。

自分では当たり前と思っていましたが、サービス業をしていたとき「所作が綺麗だね」と褒めて頂いたことがあり、茶道のおかげだ!と嬉しくなったことを思い出します。

当時身体で教えてくれた茶道の先生には感謝の一文字です。

全く関係ないようでいて、お稽古ごとで習ったことは、どんな仕事にも忘れた頃に役に立つことがあるんだ、とこの作品で改めて気づかされました。

一節に、

“長い目で今を生きる”

というフレーズがあり、とても感動、大好きなことばです。

雨音を聴きながら長い目で今の一瞬一瞬に想いを馳せようか。

晴耕雨読。

なぜか、雨の日に読みたくなります。

皆さんは、どのフレーズが好きでしょうか。

体験してきた記憶が違えば、きっと響くフレーズも人によって異なるのが読書の醍醐味とも言えますね♪

おススメポイント

honno-akari

「あさ」の詩集が目覚めに開きたい一冊ならば、「日々是好日」は10時と15時のおやつ時間に開きたい一冊だと感じました。

休日は、そんなふうにこの2冊を味わい、いい気を取り入れる習慣が愉しい今日この頃です。

お出かけする土地や時間、一緒に出かける友人に合わせて、ポケットに入れる旅本を選ぶ読書もまた、ひとつの楽しみ方と言えるかもしれませんね^^

〜のポケットに〜は小説がふーたつ♪

どこからか聴き慣れた歌が流れてきました。

小さなクッキーと一緒に文庫本も忍ばせて、芸術の秋を楽しんでみてください( ◠‿◠ )




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