あらすじ
ライランド・グレースは、眠りから覚めた。どうやら宇宙船の中にいるようだ。乗組員は全部で三人。だが他の二人は死亡していた。自分はなぜ、宇宙船に乗っているのか?宇宙船はどこに向かっているのか?何のために?謎ばかりだ。
眠りから覚めたときは記憶喪失みたいな状態だったが、グレースは次第に記憶を取り戻していく。
- 自分は科学者だったが、今は学校の教師をしている。
- 地球は危機に瀕している。
- 遠くの星に、解決の糸口があるかもしれないと、一縷の望みをもって、宇宙船を送り出した。
グレースが乗った宇宙船は、目的地に到着する。そこで待ち受けていたものは……
宇宙船で独りぼっちのグレースは、とても心細かったでしょう。そんな状態で、振子の実験で宇宙船の加速度を測定するなど、科学の知識を生かし、冷静に行動し、状況を把握していく姿は凄かったです。
目的地に着いてからの展開にも驚かされます。ネタバレを踏む前に読むことをお勧めします。
運を天に任せる、の意。
例としては、アメリカンフットボールで、ゲーム終盤に、劣勢のチームが最後の賭けとしてロングパスを試みること等。
次に読む本
僕たちはいつ宇宙に行けるのか(山崎直子、竹内薫)
宇宙に行くためのロケット、無重力状態での生活など、宇宙について分かりやすく解説してくれる本。
宇宙旅行は既に実現しており、費用は莫大だが民間人でも宇宙に行くことができるし、実際に行った人も何人かいる。将来は、現在の海外旅行ぐらいの気分で宇宙旅行できる日が来るだろう。
単に夢を語るだけでなく、宇宙での放射線の問題や宇宙ゴミなど、解決しなければならない課題も提示されている。
宇宙旅行が可能になる日が近づいていることを実感しました。
複雑な数式などは出てこないですし、読みやすく書かれています。
おススメポイント
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」はとても読みやすいSFで、序盤の謎が後半でどんどん明かされていく展開にどんどん引き込まれます。
グレースの宇宙での体験にわくわくしたら、「僕たちはいつ宇宙に行けるのか」で、私たちが宇宙へ行く日が近づいているのを実感してみてください。
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