あらすじ
世間で騒がれている経済的な自由を手に入れ早期に退職するFIREを目指すということではなく、
少し別の考え方であるFIRA60(Financial Independence Retire Around60)を推奨する本。
つまり、経済的自立と60歳前後での退職を目指すべきと主張しています。
そのために、60歳までは「イヤじゃない仕事」につき資産形成をして、60歳を過ぎたら仕事を辞める。
という経済的自由の道を提唱しています。
早期に退職を目指すFIREではなく、60歳までは働きましょう、という視点が面白い。
そのための必要な「イヤじゃない仕事」について考えてみた。
今の仕事を早く辞めたいと思っていたが、それほどイヤな仕事でもないかなと思い返すようになる。
できるだけ早くFIREを目指すのではなく、今の仕事を続けて、本書で提案されているFIRA60を目指すという考え方だと少しだけ気持ちに余裕ができそう。
また、本書で提示されている資産形成のやり方が他のマネー本ではあまり見ないやり方なので興味深い。
ほとんどの本では、米国や世界のインデックス投資を長期間保持することが良いとされているが、
本書は、いわゆる安い時に買い、高い時に売るというやり方を提唱している。しかも日本株。
細かい投資術は著者の別の本に書かれているようです。
次に読む本
LIFE SHIFT(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット)
誰もが100歳まで生きる時代が目の前に迫ってきており、今までの考え方では生き抜くことができません。
終身雇用の崩壊が叫ばれて久しいですが、「教育・労働・引退」という3つのステージを考えでは生きていくことができません。
今後100歳まで生きていくには、どのような生き方、考え方、働き方、人との付き合い方が必要なのかを紹介してくれています。
人生100年時代を生き抜く術を解説してくれています。
今までの働き方は通用しなくなり、フレキシブルな働き方が求められます。
各年代ごとに、これからどのような働き方が必要かを解説しており、
すでに働いているビジネスマンはもちろんですが、これから働き始めようとしている就職活動をしている学生の方にもおすすめできる本です。
60歳までに「お金の自由」を手に入れる!では著者がLIFE SHIFTの人生100年時代に反論しています。
昨今のコロナのような想像のつかないことも起こるので、先のことはわからないということです。
60歳までは働いてリタイアするという考え方と、60歳より先もフレキシブルに働いていかなければいけないという
相反する考え方を読み比べると面白いと思います。
コメントを残す