あらすじ
恋愛において恋人たちは明確な力関係が存在する。搾取す側とされる側、尽くす側と尽くされる側。勝者と敗者に分かれ、告白とは魂の降伏宣言に等しい。恋愛は戦。告白したほうが負けなのである。
私立秀知院学園。かつて士族を教育する機関として創立された由緒正しい名門校である。富豪名家に生まれ、将来国を背負うであろう人材が多く就学している。総資産 200兆円四大財閥のひとつの四宮グループの令嬢である四宮かぐやは芸事、武芸など華々しい成績を残す天才である。
四宮が支える男こそ秀知院学園生徒会長。白銀御行。質実剛健、聡明英知、学園模試は不動の一位。全国でも頂点を競い、天才たちと互角以上に渡り合える猛者。
多才であるかぐやとは対照的に勉学一本で畏怖と敬意を集め、その模範的な立ち居振る舞いにより一年生ながら生徒会長へと抜擢された。そんな天才二人は学力は高いが恋愛の偏差値は皆無に等しい。天才たちの高度な恋愛頭脳戦による奇妙な日常が描かれている。
二人は一緒に歩くと付き合っているだのお似合いだの周囲に噂されている。映画、お見舞い、花火大会,選挙戦での対立など日常やイベントで天才二人が織り成すコメディ作品です。
私は原作が好きで読んでみたのですが、二人の織り成す恋愛頭脳戦が高度なのか低いのかわからないところは健在で楽しめました。花火大会のシーンはとても良く出来ていて会長とかぐや様が目に浮かぶようでした。
次に読む本
映画ノベライズかぐや様は告らせたいー天才たちの恋愛頭脳戦ーファイナル 羊山十一郎 原作赤坂アカ 映画脚本徳永友一
特に映画観たいというかたにも配慮して控えめに書きます。
告白したほうが敗者となる。告白されたほうが勝者となる天才たち二人の恋愛頭脳戦ついに決着!
伊井野ミコが生徒会に新しく加わり、石上と仲が悪くその背景には石上が起こした事件がきっかけとなる。そのきっかけが明らかになり、石上が体育祭の運営によって見方が変わり成長していくところと文化祭で会長はかぐやに告白するのか?この二つのイベントがこの映画およびノベライズのキモとなる。どんな結末になるか劇場で確かめてみてください。
石上の事件での会長の漢気の良さは小説を読んでも再現出来てとても楽しかったです。自分も人のために動く人間でありたいと考えました。なかなか出来ないですが笑 文化祭が終わってからラストになるのですが映画およびノベライズオリジナルの脚色になっており、こういう終わり方もありなのかと妙に納得してしまいました。二人の高度?な頭脳戦も健在で読んで楽しかったです。
2冊を選定させて頂いた理由は2つあります。
1つめはシンプルに前作の続編である事であり、2つめはこの続編によりタイトルの伏線が回収されていることです。前作では語られる事がなかった二人の過去や石上の事件の真相などが知る事が出来るからです。前作を観たり読んだ事がない人でも楽しめる内容になっていると感じました。以上2点からこの2冊を選定させていただきました。
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