あらすじ
科学に関するさまざまな誤解について紹介した本。
- 季節が変化するのは、地球が楕円軌道で、太陽との距離が変化するためだ。
- 宇宙船が大気圏に再突入するとき赤熱するのは、摩擦熱のためだ。
- 水は、100℃で沸騰し、0℃で凍る。
- 自分は、1つの人間だ。
などなど。えっ、そうじゃないの? と思うようなトピックばかりだが、よく読むと納得でき、興味深く誤解を解くことができる。また、科学者、エセ科学、法則にまつわるコラムも面白い。(例えば、「科学的発見に第一発見者の名前がつくことはない」というスティグラーの法則は、スティグラーが発見したものではないので、スティグラーの法則を満たしている。とか)
次に読む本
若い読者に贈る美しい生物学講義 (更科功)
「生物学」とあるが、まず科学とは何か? 生物とは何か? から始まり、細菌・植物・動物、そして人類へと幅広く講義。
細胞や進化といった生物学的なトピックはもちろん、人類について、人類以外に二足歩行する生物がいないのはなぜか? 花粉症はなぜ起きるのか? アルコールでなぜ酔うのか? といった身近なトピックも分かりやすく講義。科学への入口となり、生物学の面白さ・美しさを味わえる、「若い読者に贈る」コンセプトに沿っている。
犬
科学は、「疑う」「仮説を立てる」素養が磨かれる学問です。物理学・化学・生物学・地学から成立していますが、1冊目は科学全体、2冊目は生物学主体で、いずれもトピックが多彩で知的好奇心を満足できます。また、科学者や発明家についても描かれているのも良いです。
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