「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」(山口 周)の次に読む本

あらすじ

経営において近年ますます求められる美意識を鍛えることについての本です。近年のグローバル企業は、幹部候補の人材を、MBAに代えてアートスクールに送り込む傾向にあるようです。また、海外の大型美術館では、ビジネスパーソン向けのギャラリートークのプログラムが人気です。

なぜエリートはアートなどの教養を身につけたがるのでしょうか?

それは、多くの人が論理的・理性的な情報処理スキルを身につけた結果、多くの人が同じ正解に行き着く「情報のコモディティ化」に陥り、他との差別化が図りにくくなるという問題が露呈しているからです。美意識を鍛えることで直感による意思決定力を養うことができ、「情報のコモディティ化」を打ち破ることにつながると著者は言います。

また、今の世界の市場では自己実現・承認欲求を満たすニーズが求められており、このような自己実現・承認欲求を刺激するような美意識を身につけることが今後重要となることもその理由です。さらに、今後は社会の変化のサイクルが早くなり、法律などのルールも変化することが予測されます。

従って従来の法律スレスレのやり方ではルールの変化に対応できない可能性があります。なので時代の変化に左右されない指針を持つことが重要となります。そこに美意識が効いてくるという訳です。

次に読む本

あまどく

「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」は、最近のアートや教養本ブームの火付け役となったと思われます。

この本にあるようにビジネスパーソンにも美術の素養が重要になることは分かったけど、何をどうみたらいいのか分からない

あまどく

そんな人に「いちばんやさしい美術鑑賞」はうってつけの本です。美術館めぐりなど美術鑑賞するときに役立った本です。

この本を見たあとでは、作品の位置付けや美術鑑賞の態度が変わると思います。

「いちばんやさしい美術鑑賞」(青い日記帳)

1年に300以上の展覧会に足を運ぶアートブロガーによる美術鑑賞入門の本です。この本では、有名な作者の作品で、かつ実際に気軽に鑑賞できるものが鑑賞すべき理由と共に紹介されています。内容は西洋美術が7点、日本美術が8点で構成されています。

別に芸術鑑賞にこうしなければいけないという決まりはないのかも知れませんが、教養としての芸術鑑賞であれば、評価の高い作品はなにがすごいのかを知った上で鑑賞したくなるものです。

この本では、

  • フェルメールのなにがすごいのか?
  • なぜセザンヌは近代絵画の父と称されるのか?
  • なんで小便器を横にして置いたものがアートになるのか?琳派ってなに?

など、美術にまつわる面白い話や、美術鑑賞のポイントを分かりやすく説明しています。

あまどく

この本で紹介されている作品は、海外の美術館にあるようなものではく、いずれも国内の美術館に所蔵されているものです。

しかも一部の国宝を除いて常設展示されています。なので、この本を読み終えてすぐに作品を鑑賞しに出かけることだってできます。そういう意味でも、

これから美術鑑賞を始めようという人にお勧めの本です。




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