『多類婚姻譚』(凪良ゆう)の次に読む本は

あらすじ

一番近くにいる他人-こいびと-。
どうして結婚はこんなに難しくなってしまったのだろう。
セクシュアリティ/ジェンダー、金銭感覚、世代間格差、成育環境……
あらゆる価値観の対立の中で現代を生きるわたしたちの祈りと叫び。
現代の結婚における価値観を存分に反映させた至極の短編集。

小さい頃は漠然と自分も結婚できると思っていた。
だけど、大人になるにつれて結婚がいかに難しいのかを実感するばかり。

収録作の1つ「Beautiful Dreamer」では、婚活をしている女性が描かれています。

「職場で婚活をしている」と彼女はささやかれていました。
婚活に必死で、周りからは痛い人と思われていたかもしれない。
でも、彼女はこれからの人生をひとりで過ごすのが怖いだけ。
そんな彼女の心情を知ってしまったら、すごく愛おしく思えます。

ささやかで、ありふれたことでも「結婚」は私たちの夢なんだと思いました。
恋愛に疲れた人に、失恋ソングのように寄り添ってくれる作品です。

なぜ恋愛・結婚はこんなに難しくなってしまったのか、
次にお勧めしたい本は高瀬隼子さんの『新しい恋愛』です。

次に読む本

『新しい恋愛』(高瀬隼子)

大人になった私たちは、好きなだけでは愛せない。
ロマンチックから逃げる二十五歳のわたしと「今の」恋愛を語る中学生の姪(新しい恋愛)。
内緒で付き合っていた先輩社員の別な一面に心が揺らぐ(花束の夜)。
身に覚えのあるごくあたりまえの好意と悪意。好きって一体なんだっけ……。
見逃していた生感情にドキリとさせられ、共感にもだえる五つの短編。

なぜ恋愛、結婚がこんなに難しく感じるのか、
1つの答えがこの本で描かれていると思いました。

子どもの頃の恋愛と大人の恋愛って違うなと思ったんです。
子どもの頃は、その人の外面や内面といった、その人自身のことを好きになっていたと思います。
大人も同じではないかと思うかもしれません。
ですが、その人の職業、年収、年齢など、社会的な評価で揺らがないと言えるでしょうか。

大人になれば評価基準が増えるのも、結婚を難しくしている理由の1つではないかなと思いました。

自分の過去や現在の恋愛を思い浮かべながら楽しんでほしいです。

おススメポイント

恋愛の難しさを描いた小説は、マッチングアプリが多用される現代の恋愛観に通じるものがあると思ったため。

現代の恋愛観が反映されているため、共感できるところがたくさんある。
日頃言語化できないことを、言い当ててくれる表現に出会える。




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