あらすじ
お笑い芸人であり芥川賞作家でもある又吉直樹さんがが、失恋にまつわる切ないエピソードをカルタの「あ」から「わ」にのせて綴る、切なさ満点のエッセイ集。

ページをめくるたび、その短くもリアルな言葉たちに胸がチクリと痛みます。
私は、カルタの中の「い」「え」「か」「私の傘ではない」「た」「ね」「しゃべりすぎた夜」「み」「む」「や」「よ」「幸せに見えますか?」「る」「れ」「わ」という15個の言葉が特に切なく、「そうそう、本当にこういう気持ちになるよね⋯」と女の私も深く共感してしまいました。
恋愛の綺麗な部分だけではなく、終わってしまったあとの泥臭い感情や、未練、切なさがぎゅっと凝縮されている一冊です。
次に読む本
魔道具師ダリヤはうつむかない~今日から自由な職人ライフ~(甘岸久弥)
結婚前日に婚約破棄を言い渡された主人公・ダリヤ。しかし彼女はそこで絶望するのではなく、「もううつむくのはやめよう」と決意する。大好きな魔道具作りの腕を活かし、自分の力で、自由で誇り高い職人としての新しい人生を切り開いていく異世界ファンタジー。

結婚直前でいきなりの婚約破棄という最悪のスタート(元婚約者から「真実の愛」とかわけ分からない事を言います)から始まります、私の好きな所があらすじにある「もううつむくのはやめよう」です。婚約破棄というショックなことが起こりますがダリヤが涙を拭いて、自分の才能と技術を武器にどんどん自立していく姿がとにかく痛快で元気をもらえます。自分の好きなことに没頭して輝きを取り戻していくプロセスがとても魅力的に描かれている作品です。
おススメポイント

この2冊の繋がりは、「失恋の痛みに徹底的に寄り添うこと」から「そこから自立して立ち上がること」へのステップにあります。
『失恋カルタ』は、15個の言葉に代表されるように、胸が痛むほどのリアルな失恋の感傷にどっぷりと浸らせてくれる本です。しかし、ずっと傷ついたままでいるのは辛いもの。そこで次に読んでほしいのが『魔道具師ダリヤはうつむかない』です。
ダリヤもまた、理不尽な婚約破棄という手痛い失恋から始まりますが、彼女はうつむかずに自分の力で前を向いて歩き出します。
『失恋カルタ』で思いきり泣いて自分の傷ついた心を肯定したあとに、『魔道具師ダリヤ』を読むことで、「よし、私も前を向こう」と背中を押してもらえる。この2冊は、失恋のどん底から新しい自分へと一歩を踏み出すための、最高のリハビリセットとしておすすめです
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