あらすじ
新人裁判官、円の所属する裁判所に、AI”法神”が導入された。
ある事件でAIが下した判決は「死刑」
一つの事件をめぐり、AIを使う人間の葛藤とそのあり方を問う。
真実に、人間はどう向き合うのか!?

急速にAIが身近なものになってきて、AIによる裁判もいずれ現実のものになるのかもしれないなぁと思って読んだ。AIの進出は心理的には抵抗を持ちつつも、社会の流れには乗らざるを得ない部分もあり、便利さに興じてしまう面もある。AIの素晴らしさと脅威、人間の脆さと深さ。やっぱり心を動かされるのは人の心なんだなぁと思った。
次に読む本
「#9」(原田マハ)
仕事にやりがいを感じられず挫折しかけていた美術館販売員の真紅は、運命的にある中国人男性と出会い人生が急展開していく。
上海を舞台に、美術作品に魅せられながら恋愛、友情が交差していく。
題名の#9に込められた意味は?

美術界隈はお手のものの原田マハ。
ストーリーの中で登場する絵画が、実際目の前にあるんじゃないかと錯覚するくらい魅力的に表現されている。上海という巨大な街も、そこに住む人々も生き生きとして魅力的。
最初は、主人公の真紅のシンデレラストーリーかと思ったが、そんな単純ではなかった。
ひとりの女性の成長と、国を超えた友情。
家族の繋がり、そして純愛。
とにかくてんこ盛りで楽しめた。
おススメポイント

「有罪、とAIは告げた」に登場するAI“法神”を開発した中国。物語の中でその目的が明かされていく。「有罪、とAIは告げた」での中国は、利己主義ともとれるイメージで描かれている。
一方、上海を舞台とした、「#9」のなかでの中国は、また違った一面を見せている。この国では「謝れば負け」。潔いほどの合理的な価値観の中で、生きていく人々の生き様、友情を、違った面から魅力的に見せてくれている。

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