『星を編む』(凪良ゆう)の次に読む本は

あらすじ

2023年本屋大賞受賞作品である『汝、星の如く」のスピンオフ作品。
本作も2024本屋大賞8位入賞している。

「星を編む」
漫画家であり、小説家の青埜櫂を担当し、支え続けた2人の編集者にスポットがあたる。
前作の後日談である。
マンガと文芸の編集部という立場の異なる2人が、櫂の作品を通じてお互いを励まし合う。
キャリアと家庭の狭間で揺れながら、編集者として精一杯歩み続ける様が描かれる。

他短編2編収録。

りお

家庭と仕事で揺れる女性文芸編集者の二階堂。
子供は欲しいが、今は仕事から手が離せない。
仕事は楽しいし、やりがいがある。
そうこうしているうちに年齢だけが上がっていく。
そして夫や周りからのプレッシャーがのしかかる。
二階堂の姿は、現在キャリアに生きる女性たちを象徴する。

二階堂が男性たちに負けじと業界に食らいつく様は貪欲で、ここまで仕事にプライドを持って取り組めることに賞賛する。
本好きの私としては、彼女らの情熱のおかげで今日も読書ができている。
作家だけではなく、それを支える出版業界の人々にもエールを送りたい。

次に読む本

『〈共働き・共育て〉世代の本音 新しいキャリア観が社会を変える 』本道敦子 山谷真名 和田みゆき

ミレニアル世代の夫婦を対象とした、キャリアと子育てに関する意識調査研究が論旨の基盤になっている。
インタビュー調査、アンケート調査によって明らかになった、現代の子育て夫婦を取り巻く環境を浮き彫りにする。
ミレニアル世代とは1980〜2000年代前後の生まれで、現在子育ての真っ只中の層をさす。
彼らは共働き・共育てを希望し、またそれらが求められる中で、旧世代的な価値観を持つ上司や社会との間で奮闘している。
出産・子育て後もキャリアアップを希望する女性と育児に参加したい男性たち。
男女がともにキャリアと子育てを両立できるための戦略を追求する。
 よりよい共働き・共育てを実現するために、企業・個人のあり方を模索している本だ。

りお

子育て夫婦だけの問題ではなく、ライフ・ワーク・バランスを見直す必要がある。
長時間労働やキャリアアップへのプレッシャーに対するマインドセットの転換が必要だ。海外のワーク・ライフ・バランスを参考に学びつつ、家族や個人の時間を大切にする文化を育てていくことが重要だと考える。

特に、本書が示唆するように、デュアルキャリアカップルが当たり前の在り方として選択できる社会を目指したい。
世代間のギャップを理解し、働き方改革を推進していくことが望まれる。

りお

この2冊はどちらもライフ・ワーク・バランスをテーマにしている。
『星を編む』では短編の2話目「星を編む」に仕事と家庭の間で奮闘する男女が描かれている。
『〈共働き・共育て〉世代の本音 新しいキャリア観が社会を変える』では、現在の子育て層であるミレニアル世代の現状について学ぶことができる。
仕事人、そして家庭人として、1人1人がこれからの働きかたについて柔軟な対応が求められるだろう。
この2冊からライフ・ワーク・バランスについて再考できれば幸いである。

おススメポイント


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