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「自分をいかして生きる」著:西村佳哲の次に読む本は

あらすじ

新社会人の皆さん
本好きの方々へ就職祝いにこの本をプレゼントしたご両親の方々は、物凄く素敵!粋なギフトに思います。

生きる上での大切にしたいことについて
あらゆる角度から自由に語られている一冊です。

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みんながそれぞれ、この世にひとり、唯一無二。
その個性を活かしきって笑顔で働き生きれるか

それは、読者の魅せ方次第と呼べそう。

わたしはどんなふうに生かし合ってゆこうか。
この春は、改めて自分のいかし方を見つめてみたいです。

願わくば、社会人になる前に読みたかった…!そう思えるエッセイでした。

次に読む本

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続いて、ご紹介するのは、文筆を生業にするすべてのひとに一度は読んでほしいと思えた一冊です。

神戸女学院大学文学部名誉教授著書で、文体=言語が意味することについて、言語の歴史や成り立ちも織り交ぜて論じられています。

「自分をいかして生きる」が就活生など学生向けの初級とすれば、次読む本著は、読書に日頃から慣れ親しむ上級者向けであり、文章や言葉を仕事として扱う方々には読み応えのある一冊ではないか、と想像しています。
ぜひ、読みやすい方から試し読みしてみてくださいね。

「街場の文体論」著:内田樹

本著のテーマ
『文章を書くということは、時に進む方向を見誤るマジョリティの船に同調せずに、マイノリティな視点で直感のセンサーを研ぎ澄ます訓練そのものである』

この書籍で知り得ることを端的に言うと、
真の文章力=読み手にとってわかりやすく、すらすら読める読了感の高い文章力(=クリエイティブ・ライティング:文学性が極めて高い説明力が秀でた作家の作品の考察を交えてとても軽快に、深く語られている文筆者のバイブル)
といったところでしょうか。

印象的フレーズ:
個人的に、第3章のp.56の電子書籍では出逢えない、本そのものが放つオーラとの出逢いやときめきについての回はとても共感できました。
だからわたしは本屋が大好きなのです…。
ふと、手と手が触れ合う偶発的な巡り合わせがたくさん落ちているから。
きっといずれも、目的が先行した買い物であれば、Amazonで充分でしょうね。
————
クリエイティブライティング=言語現象の本質であり、高い文学性を併せ持つ説明力
を、身につける上で大切な能力は、以下に挙げられていました。

1.読み手への深い敬意と愛情
(どうしてもこの気持ちを、この人に受け取ってほしい。誤解なく素直に届けたい!伝えたい!そんな愛の告白を懇願する気持ちに近い?)
なんだか、言葉が通じないわんこのサインを汲み取ろうと、身振り手振りで情理を尽くしてあらゆる手立てを工夫するような感覚と重なりました。

志望動機を書くとき、査定者が求めていること(喜ばれそうなこと)を無難にそつなく書けるスキルよりも、「ちょっと求められること想像力の限界ではありますが、どうかわたしのこの熱意、気持ち受け取ってください!」
そんなふうに、書店に並ぶきらりと光るオーラを放つ名作との出逢いのように、読者の知的能力に迎合することなく、ただ、「こんな文章でも、もしよかったら読んでみてくれない?そして理解してほしい」と願う想いの深さに、読み手への敬意は比例するのでしょう。きっとね。

そんな文章を書けているかめっぽう自信はいつもないけれど、読者が主役であり、書き手は黒子である。わしがわしが、という自我を捨てる謙虚さを常に忘れたくない!と改めて。

2.写生する能力
受け取ってくれる、読んでくれる他者が居て初めて言語という存在に、生命が宿るのでしょう。

他者がいるから、言葉を伝えるという必然が生まれて、グーテンベルクの印刷技術が発明されたように、読み手の笑顔があって初めて、言葉に生き生きとしたオーラが生まれるもの。
オーケストラを奏でるように、鮮やかな交響曲を響かせ得る文章力、磨いていきたくなりました!

正直、読み終わって、走り終えたように体力の消耗と痺れた感覚が残るくらい深い気づきがたくさんあった…。
と、同時に、自分自身も読者を軽んじて自己陶酔したような、自分に向かった文章で独りよがりになってしまっていないか焦りと悔しさもかなり沸きました。

折に触れて、自分の中にいる他者=読者の存在を曖昧にしないで、語りかける文章を書けているか
時々読み返したくなりました。

読むのに脳疲労が激しい一冊ではありますが、新たな裾野が開ける読み応えのある本です。
皆さんはどんな感想を持たれたでしょうか。
他のシリーズも読んでみたいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました^^

honno-akari

これからの時代の、知的活動、文章のリテラシーとは?
そんな問いについて、著者なりの文学部教授の立場からの見解が示されていました。

ークリシェ=自ら生み出された生成言語ではない、定型言語

言葉には体温があり、熱く胸打つ鼓動のように、魂が宿る。
ひとはこれを言霊と呼びますが、生身のひとの物語が浮かび上がるような、生々しい、生まれたての言語の反対で、出来合いの言葉はこの著書では、クリシェと呼ばれている。

少々難しい専門用語も出てくるので、初心者には難解かもしれません。普段から活字に慣れ親しむ編集長や出版社幹部の皆さんには刺さるでしょうか。

今話題のチャットGPTは、クリシェなのでしょう。
そこに数あるオリジナルの実体験から切り取られる切り口を加えて綴られた文章が、読みたい!を引き出すのかもしれない。
チャットGPTをうまく活用しながら、人間にしか持てない切り口で、これからも文章と向き合いたいと思います。

薦めて下さった書店員の方に改めて感謝です。

おススメポイント

honno-akari

今回、紹介させていただいた2冊は、普通に暮らしていると、関連づかない立ち位置が異なる2冊でありながら、Amazonなどオンラインの検索のおすすめでは探し得ないのでは?と思います。

自分を生かす働き方とメディアや情報社会との向き合い方を、新生活を前に読んでおきたい2冊として関連につなげてみました。

少し読み始めの難易度は易しめと活字上級者向けと、読みやすさに開きのある2冊ではありますが、ぜひ袋とじを開けるような気持ちで気楽に試し読みしていただけたらと思います。^^

読書の醍醐味は、はじめは理解が難しくても、何度も読むうちに絡まっていた結び目がスルッと解けて、新しい見方が生まれてくること。

そんな発見が、皆さんにも生まれますように☆

この記事を書いた人

honno-akari

honno-akari

数年前ライターになり、一年ほどチームで執筆行う。
読書とブックカフェ巡り、古書店をこよなく愛する。
季節を感じながら走ることも好きです。

30代
海辺でのんびりおうちリノベ暮らしが夢。
読書の魅力に目覚めて、少しでも作家さんの著書と待っている読者のニーズのマッチングに貢献できれば本望です。

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