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「甘党男子はあまくない~おとなりさんとのおかしな関係~」著:織島かのこ の次に読む本は

登場人物紹介:

・糀谷胡桃
仕事のストレスが溜まると、趣味のお菓子作りを生き甲斐に、甘いスイーツをいただく時間をこよなく愛する営業事務の25歳、OL
有名洋菓子店“ko-jiya”を営む父親譲りで、お菓子の腕はプロ顔負けだ。
仕事ができる先輩に囲まれて、冴えない毎日を送っていた。
息抜きのためにひとりでお菓子を食べるのがささやかな愉しみでしたが、そんな唯一の取り柄を目の前で感動して喜んでくれる存在に、周りの人々のピリピリした心までも溶かす価値があることに気づいて、ギクシャクした人間関係にもいい風が吹き始めていきます。
付き合っていた彼には、好きすぎて嫌われたくない一心から、自分の欲求を押し殺して尽くしていた健気な彼女。
そんな彼氏はイケメンで好青年のモテ男でしたが、ある秘密を隠して胡桃に愛のささやきを送っていたことが発覚!?
社内恋愛を言い訳に、胡桃の手を繋ぎたい希望も叶えず、「周りに知られたくないから」とおうちデートを繰り返す毎日でしたが、胡桃のお隣さんとのおかしな関係が生まれてから、物語はお菓子な展開に・・・?

・佐久間凌
胡桃と同じマンションのお隣に暮らす無愛想で不器用だけど、根は男らしく優しいザ・ツンデレ男子。恋人も長らくおらず、大のスイーツオタクで紅茶の銘柄にも店員顔負けの情報通で、美味しい紅茶と洋菓子を食べることが生き甲斐なアラサーである。
部屋で小説執筆に明け暮れる人気小説家でもあります。
不器用であまのじゃくな甘党男子に春は舞い込むのでしょうか・・・
ベタなツンデレ具合に、実際に会ってみたいな、、そんな感覚になる愛すべきキャラです!

・香西彰人(かさいあきと)
胡桃の元カレ。顔はイケメン、モテ男で軽い一面もある。
胡桃と同じ会社の技術課に所属する同僚。
胡桃が一目惚れに近いアプローチで付き合うも、職場恋愛でバレたら面倒くさいことを言い訳に、隠れるように交際をしている。

―――<おとなりさんとのおかしな関係を見守る愉快な仲間たち>ーーーーーーーーー

・筑波嶺 大和
佐久間の書く小説の大ファンであり、小説を愛するが故、佐久間の編集担当者として、小説の納期と販売管理を担当している和やかな編集者だ。
持ちつ持たれつ、じれ甘い関係の胡桃と佐久間を、ラブコメドラマを楽しむように仲をとり持つ愉快な仲間です。

・夏原先輩
胡桃が勤める同じ部署の女性上司。かなりの業務量をテキパキこなす仕事ができるキャリアウーマン。他人にも厳しく、ミスを繰り返す胡桃にも冷ややかな態度で叱る強面な外面ですが、胡桃が差し入れするお菓子がきっかけで可愛らしい天然な部分が垣間見える、『アナと雪の女王』のエルサ的先輩だ。後輩に厳しいですが、噂話や悪口には一切加担せずに、忽然とした態度で胡桃をかばう頼もしい一面も。
会社に1人はこんな先輩いたかもなあ!そんな想像が膨らむ豊かな描写に、自分の経験と重ねながら楽しめるかもしれません。

あらすじ

趣味のお菓子作りを生き甲斐に働く平凡なOL・糀谷胡桃。
日頃のストレスは、美味しいお菓子を作ること。
そんなある日、失恋のショックと引き換えに、大量のホールタルトを焼き上げてしまう。
そこでひとりで平らげるのも忍びないため、大量の焼き菓子をお隣に住む無愛想なお隣さんの佐久間凌に差し入れをする胡桃。
先行き不安な第一印象から始まったお裾分けでしたが、じつは、甘いものをこよなく愛する甘党だった凌は、胡桃のつくるお菓子に胃袋を掴まれて?
それ以来、お隣さんは胡桃のお裾分けをいただくお代として、胡桃の話し相手を引き受けることに。そんなやりとりが続くうちに、失恋で負った胡桃の痛みはしだいに和らいでいき…
無愛想だけど聞き上手な凌は、じつは人気小説家でーー。

honno-akari

物語は、ちょっぴりこしょばゆくなるような、バカップルなラブコメドラマのやり取りに歯痒くなるシーンも多いですが、ファンタジー小説のご愛嬌…ということで一息つきながら気楽に読んでみてほしい一冊です。
内容的には、高校生ぐらいまでの若年層向きで、好みが分かれそうですが、小説の中に社会の荒波に揉まれてきた今、読むとハッと心に留めたくなるような、励まされるフレーズも散りばめられています。
食わず嫌いを退けて、読んでみると引き込まれお菓子が作りたくなり、心が甘く満たされる、そんな小説です。
皆さんは、どのキャラクターがお好みでしょうか。
わたしは、氷の女王エルサと思いきや、地味に天然素直で可愛いじわじわほっこり系の夏原先輩に愛着が湧きました(笑)

心に響いたフレーズ:
悪気はなく、美味しいお菓子で喜んで貰えたらと職場で、手作りのお菓子を差し入れした胡桃は、意図せずに女子力アピールだと、同僚女子に陰口を叩かれてしまい落ち込みます。そんな彼女に、佐久間凌が放った一言:

「俺はきみの才能が、きみのことを必要としている人間に届けばいい」

そう言われた胡桃は、

「そうだ、目の前にいる、佐久間さんにだけこの価値をわかってもらえればいいんだ」

と吹っ切れたように笑顔になります。

この優しく力強い褒め言葉にとても目頭が熱く、勇気を貰いました。
きみと〇〇さんは、いまの仕事先の顧客や子ども、もしくは友人、恋人などあらゆるひとに当てはめられると思います。

こうして、記事をwebサイトを通じて執筆していると、対面のサービス業で働いていた頃と違い、届いているのか、満足してもらえる記事になっているのだろうか、とダイレクトな反響を肌で感じ得ないため、時々不安になったり、筆が進まなくなってしまうことも多いです。
それでも!このフレーズのようにたくさんのひとに届けられない、としてもこの記事を読んでくれる大切な家族や友人など、目の前のたった一人が笑ってくれたら、、、

自分が紡ぐ言葉はNo. 1や誰もが喜ぶ花束にはなれなくても、読んでくれる、あのひとの心にだけ咲く花、オンリーワンになれればいい。

あの名曲が聴こえてきますが、小説を通して改めて大切にしたい心がけに気づけた気がします♡

この著者も、もしや無類のお菓子好き?と思うくらいに、とてもリアルで丁寧なお菓子作りの工程の段取り描写に、うっかりよだれが出そうなほどお菓子が作りたくなり、、、

読み終えて早速ココナッツケーキを作り、アッサムを淹れて美味しいおやつ時間を愉しめました♬
クリスマスの夜、大切な人へケーキを作るトリガーにも最適なお菓子小説だと思います。

次に読む本

「かんたんデザート」著:白崎裕子

さて、あまーい小説を楽しんだあとは、早速美味しいデザートをお手軽な材料で作ってみよう!
そんな初心者さんにおすすめしたい、作ってみて美味しく失敗が少なかったデザートレシピ集をご紹介します。

本著の特徴:
本デザートレシピの、他とは異なる特徴は、「豆乳・寒天・くず粉・植物油などの副材料が中心で、卵・牛乳・生クリームをいっさい使わない」のに、お菓子作り初心者でも驚くほど簡単に、とっても美味しいデザートがつくれること。
時代が進むにつれて、合成添加物があふれた食品やお菓子が出回ってきていますが、その弊害に、グルテンアレルギーや卵・乳製品アレルギーの方もよく聞かれています。
そんなマクロビ・ビーガンの方でも美味しいデザートを手軽に楽しめたら・・・
そんな著者の想いがカタチとなった一冊です。
簡単に作れる、自然の甘味料で子どもにも安心なお菓子レシピは、星の数ほどありますが、
グルテンフリーゆえにちょっと味気ない…
濃厚なコクが足りない…
ゼリーが固まらなかった…
そんな物足りなさを経験した方も少なくないかもしれません。
わたしもこのレシピ集に出逢うまではこうした経験をよくしていました。
わたしのようなお菓子作りが好きだけど、お腹に優しい軽やかな材料で日々のプチご褒美を作りたい!そう願う初心者の皆さんにおすすめしたいです!

・妊活中で子どもにも安心なデザート作りを学んでおきたい
・毎日のスキマ時間で3食の支度ついでに、プチデザートを仕込んでおきたい
・ダイエット中だけど、体に優しく美味しい満足が味わえるおやつを作りたい

このような方に出逢ってほしいです。

honno-akari

わたしがこの冬、実際に作ってみてとくに美味しかったデザートは、以下の三つ。
クリスマスや忘年会など、何かとお世話になったひとへのお礼や共に楽しむイベントが充実しているこの季節。
日頃のささやかな気持ちを手作りのデザートで贈るギフトにも良いかもしれません。

①       ココナッツオイルでつくる生チョコ
著書には、豆乳を乳化剤として使う代わりに、バニラビーンズや酒粕で代用するレシピもあります。酒粕はまだ、試してないですが、栄養価も高くアルコール分も加わり、お酒のコクとほろ甘い後味が楽しめそうですね♪

ココナッツの独特な風味がお好きな方には、嬉しいおやつになりそうです。

美味しい・簡単!よかったポイント:
ココナッツオイルは、成分の特性上、乳製品と同じように、チョコに混ぜると固まりやすい性質があります。
乳製品は、寝かせる冷蔵庫や室温などにより、固まらないという失敗も少なくない一方で、ココナッツオイルは(わたしはココナッツパウダーをお茹でとかして混ぜる工程で代用)22°前後の室温でも季節に関わらず、固まりやすく、子どもでも失敗しにくい材料として、初心者の方も試しやすいと思います。

②       焼きりんごキャラメル
♪あーかいーりんーごーが♫
りんごと言えば、懐かしいあの頃の、童謡が聴こえてきそうですが、
秋から冬にかけて、真っ赤に実るりんごが美味しい食べ頃になるこの頃。
熟したりんごを鉄鍋で砂糖や蜂蜜と一緒に焼けば、香ばしい焼きりんごでちょっとリッチなおやつに早替わり!

寒くなってくるこの冬に、ほんのり温かい「焼きりんごキャラメル」が身も心も暖めてくれそうです。

③       抹茶ババロア
抹茶とゼラチンで美肌と腸活をダブルで叶えられる、ぷるっと喉が潤う和スイーツです。
冷蔵庫で冷やし固めるだけなので、忙しい毎日でも心ほぐれるかんたんデザート。
抹茶好きのわたしにはたまらない一品でした・・・!

おススメポイント

honno-akari

ひとりでのんびり好きなおやつを作って食べることも束の間の幸せなリフレッシュになりますが、心をこめて丁寧につくったデザートを大好きな隣人・家族・大切な恋人に食べてもらって、これ以上のない「満面の笑顔」を見ることができたなら・・・

“自分が作った料理で心から喜ぶ姿を見られること”

大好きなひとの笑顔を思い浮かべるお菓子作りは、忙しない日々で疲れた心を癒してくれる魔法のようなギフトです。

小説で”甘酸っぱく、温かいお裾分け”Storyに癒されたあとは、「いざ!レシピを開いて、あのひとに作ってみよう」
そんな元気になれるトリガーをもらえる2冊を選んでみました!

忙しない日々の中に。心がほわっとほぐれるやさしくて、ほろ甘いデザートがあれば..
明日の朝も楽しみに起きれそうですね♫

さて、明日は誰に、何を作ろうか♪

この記事を書いた人

honno-akari

honno-akari

数年前ライターになり、一年ほどチームで執筆行う。
読書とブックカフェ巡り、古書店をこよなく愛する。
季節を感じながら走ることも好きです。

30代
海辺でのんびりおうちリノベ暮らしが夢。
読書の魅力に目覚めて、少しでも作家さんの著書と待っている読者のニーズのマッチングに貢献できれば本望です。

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