【夜が明ける】西加奈子/著 の次に読む本は

あらすじ

高校で出会った2人の男性の生きざまを、輝かしかった高校生時代から苦悩に満ちた青年期に渡って描いた作品となります。
ネグレクト、親の借金、身体的特徴、夢と現実との落差…など、比較的重いテーマを扱っており、決定的な救いがあるわけでは有りませんが、そんな中でもラストにはほんのりと光が見える、そんな内容となっております。

つなまよ

本のあらすじには「思春期から33歳になるまでの男同士の友情と成長」と書かれていたため、読む前には熱い友情ものを想像していたのですが、実際は重いテーマを扱った、現実的な内容となっておりました。

逃げることのできない現実から必死にもがき、光を見つける、重いテーマを扱っているからこそ、ラストの光が差す部分では読者である私自身も心が解き放たれた気分になりました。

次に読む本

【ののはな通信】三浦しをん/著

ミッション系のお嬢様学校に通っていたののとはなの手紙やメールのやり取りを追うことで、2人の女性の少女時代から大人になるまでの感情の起伏や立場の変化を描き出す大河小説となります。

つなまよ

この小説は終始、ののとはなとの間で交わされた手紙やメールのやり取りで語られているので、はじめは2人の甘いやり取りを覗き見している気持ちになりながら、気づいたときには読み手である私自身もまるで2人と同じ当事者であるような気持ちで読むことがでる不思議な小説でした。

輝かしい少女時代から、あらゆることをきっかけで変化していく2人の関係を、成長と共に追っていく形になるのですが、「手紙」というツールを通すことで、時に感情的に、時に冷静に、その場の空気をつぶさに感じることができる作品となります。

つなまよ

この2冊は共通して、友人同士の夢や希望に溢れた輝かしい青春時代から、現実を知った大人になるまでを描いていますが、その友人が「男同士」なのか「女同士」なのか、といった性別の違いで、現実の受け止め方にも違いを感じることができます。

辛さを表に出さず、自分の中だけで現実と葛藤しようとする「男」と、手紙やメールというツールを使い、感情を相手にぶつけることで現実と葛藤しようとする「女」。この違いを是非堪能してみてください!


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