あらすじ
FIRE(経済的自立と早期リタイア)を実現するための理論と実践を解説した本。
- POTスコアでは、教育費用と職に就くことで期待できる収益を計算。一般には高収入といわれている医師は、教育コストが大きく、この点では凄く魅力的というわけではない。
- 自分にとって必要なものは節約しない。例えばコーヒー好きなら、朝のコーヒーを節約して貯金、というのはお金は溜まるが好ましくない。→他のところで節約する。例えばファッションに興味がないなら、被服費を節約する、など。
- リタイア後の4%ルールでは、資産を運用しながら4%を生活費とすることで破綻リスクを低減してリタイア生活できる。
- 物価の安い地域に旅行(長期滞在)することで、年間生活費を下げて生活する。
- 経済的自立を勝ち取ってから、自分がやりたいこと(著者の場合は作家になる)をする。
など、実際に経済的自立を実現した著者の体験が語られている。
まずお金を稼ぎ経済的自立を手に入れる、その後、自分のやりたいことをする(作家になる)、という着眼点が素晴らしいですね。
もし、「作家で生きていこう」だったら、商業出版まで何年もかかり、出版できても執筆だけで食べていける専業作家は一握り、いばらの道だったでしょう。
書籍タイトルはFIREとなっていますが、この本は、経済的自立は早期リタイアだけでなく、人生を豊かにしてくれるものなのだ、と教えてくれました。
次に読む本
健康もマネーも人生100年シフト! 勝間式ロジカル不老長寿 勝間和代
長生きのリスクのマネジメント方法の解説書。身体的衰え、金銭、社会的つながり、の三つの観点で考える。もっとも重要なものとして身体(健康)があげられる。なぜなら、身体に問題が発生すると金銭や社会的つながりにも影響するから。
健康の観点では、健康そのものだけなく、お金と関連する点として
- 「安価な割に美味しく感じすぎる」ことに疑問をもつ
- 「一日4時間労働」。働き過ぎるのではなく、運動や睡眠などの時間を確保する
などがあげられています。
「勝間式ロジカル不老長寿」では、健康とお金の関連についても取り上げられています。
食べるものに気を配ること、働き過ぎないこと。もちろん、これらは当然すぎる内容かもしれませんが、しかし極度の貧困ではこういったことは難しいでしょう。
健康を維持するために、ある程度のお金は必要、と、やはりお金も大事。
お金の話は「FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド」で詳細に語られています。
個人的にはお金だけでなく健康も大事だよな、と漠然と思っていたところ、勝間和代さんの本が凄く腑に落ちたのでお勧めします。
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