『若草物語』オルコット著の次に読む本は

あらすじ

従軍する父の無事と帰還を祈り、優しい母とともにマーチ家の四人姉妹メグ、ジョー、ベス、エイミーは貧しくとも明るく暮らしている。家庭に起こる楽しい出来事や事件が姉妹達を少女から大人へと成長させる。

笹錦

貧しくとも明るく健気に暮らすメグ、ジョー、ベス、エイミー。その姿は読む者の心を打ち、本当の生活とは何か考えさせます。

少女たちの成長に自分の若い頃を重ね、過去が蘇ってくるでしょう。

1868年に刊行されて以来、幾度となく再版されてきたベストセラー。

映画化もされていて現代にも通じる人間の心が感じられます。

次に読む本

『エミール』ルソー著

少年エミールの物語を通して、教育の歪みを是正する。ある教師がエミールという平凡な人間を、誕生から結婚まで、自然にならいつつ、いかに導いていくか小説形式で語る。

笹錦

「万物をつくる者の手をはなれるときすべてはよいものであるが、人間の手にうつるとすべてが悪くなる」。つまり、人は生まれてきたときにはいいが、教育の弊害で悪くなってしまうということです。。ルソーはこう言っています。勿論、これは当時のフランス特権階級のことであって、現代のことではないが、この際本の時代を無視して、すべての時代に共通の骨髄を学び取ってもいいでしょう。教育界に新たな潮流をもたらした、ラジカルな社会風刺論。

笹錦

 選定理由はどちらも『成長』を扱った作品だから。『若草物語』では少女の成長がリリカルに、『エミール』では少年の成長がロジカルに描かれます。貧しくとも明るく生きるメグ、ジョー、ベス、エイミー。教育の弊害に曝されつつ、理想的な自然に従って生きる道を見せられるエミール。人間の成長とは何か考えさせられる二冊。

この記事を書いた人

笹錦

京都芸術大学芸術教養学科在籍。好きな本は『ドン・キホーテ』、『ガリヴァー旅行記』、『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』、『ハムレット』。

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