「なぜネギ一本が一万円で売れるのか?」(清水寅)の次に読む本

あらすじ

脱サラを経て、まったく縁のなかった農業の世界に飛び込んだ著者は、ネギの栽培に着目し、試行錯誤した後に、オリジナルのブランドネギを開発しようと思い立つ。

常識を疑う発想力と何度失敗してもめげないバイタリティ、そして、会社員時代に培ったマネジメント力を武器に、彼は農業界に一大旋風を巻き起こした。

この本には、農産物のブランディングや経営手法、そして、働き方に至るまで、著者の哲学が存分に盛り込まれています。農業従事者にとって必携の書であるばかりでなく、令和の働き方についても学べる本です。

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本のタイトルに惹き込まれて一気に読みました。


この本には、ネギの栽培や会社のマネジメントだけでなく、「働き方」についても書かれています。

その中で著者は「楽しく働くことが生産性を上げるのに一番大事だ」と語っており、その部分に私はとても共感しました。「一本一万円でネギを売る」というだけでも十分すごいのに、そのうえ「楽しく働きなさい」というのは、まさに常識の斜め上を行く発想だと思いました。この本は、農業従事者だけでなく、令和を生きるすべての人々の心に響くのではないでしょうか。

次に読む本

「1キロ100万円の塩をつくる 常識を超えて「おいしい」を生み出す10人」(川内イオ)

稀人ハンターこと川内イオ氏による10名の個人起業家へのインタビュー集。

登場するのは、パン職人、塩職人、ワイン醸造家など、いずれも常識を打ち破るアイデアで市場を開拓し、国内外で活躍をする食のイノベーターたちです。本のタイトルにもなっている「1キロ100万円の塩をつくる」塩職人も、その中の一人。田野屋塩二郎こと佐藤京二郎さんは、太平洋に面した高知県の田野町で、海水のみを原料に「完全天日塩」を作っています。元サーファーの彼は、「海に関わる仕事がしたい。それも、日本一になりたい」という想いから、まったく知らなかった塩製造の世界に飛び込みました。自身のライフスタイルを守りながら日々挑戦し続ける彼の姿は、「働き方」や「生き方」を考えるうえで非常に参考になります。

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登場する10名の個人起業家は、どなたも個性的で、独創的なアイデアを持っており、熱い思いを絶やすことがありません。そして、そのこと以上に素晴らしいのは、彼らがご自身の生き方を大切にされている点です。自分自身のスタイルを持って、それを貫き続けることは容易ではありません。しかし、そういう姿勢こそ、混迷を極める現代に必要なのではないでしょうか。この本を読むことで、起業を思い立つ人がいたり、あるいは、組織における自分の立ち位置や役割を見つめ直す人がいたりするかもしれません。そういう意味で、この本は何かを変えるきっかけを与えてくれると思いました。

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「なぜ一本一万円のネギが売れるのか?」の著者・清水さんと、「1キロ100万円の塩をつくる」で紹介された10名の個人起業家には多くの共通点が見られます。


「知識も何もない状態で全く縁のなかった世界に飛び込んだ」ということ。


「常識にとらわれない発想力を持っている」ということ。


そして、「働き方、生き方についての独特の哲学を持っている」ということです。


自身のスタイルを曲げることなく果敢に挑戦し続ける彼らの姿は、「働き方改革」が叫ばれる現代社会において、多方面の人々に勇気とヒントを与えてくれます。両者ともに素晴らしい本ですが、併せて読むことで、より理解が深まるのではないかと思いました。




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