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かがみの孤城(辻村深月)の次に読む本

あらすじ

同じクラスの女子と合わなくて、学校に行けなくなった中1のこころが出会った、部屋の鏡から通じるお城の世界。そこで出会う新たな友だちたちとの物語。

だまだまこ
だまだまこ

言いたいことが言えなかったり、周りの目が気になったり、中学生ってこういう感じだったなぁー。なんて20代も終わりに近づいている自分にとっては保護者のような傍観の立ち位置で読み進めました。

しかし、辻村さんの後半の種明かしはいつもさすがで、最後にはやられた…!っていう感じでした。伏線に気付いたものもありましたが、想像より何枚も上手で、終盤はもう衝撃と感動の嵐。良い作品でした。こころたちの未来に、幸あれ。

次に読む本

裏庭(梨木香歩)

洋館の鏡から迷い込んだ「裏庭」は時にとても美しく、時に残酷で、不思議に溢れた場所だった。少女照美の自分探しの旅の物語。

だまだまこ
だまだまこ

ファンタジーは正直あまり得意じゃなくて、非現実的な世界観には想像力が追いつかないところもあったのですが、照美がやるべきことを終え、家族の元に戻っていく場面は思わず涙しました。

大きな感情の波を伴う裏庭での仕事は、自分とは何か?どんな人間か?と向き合う冒険で、一度では理解しきれない哲学がたくさん詰まっていました。正直難しい、というか、深いですね。生きる意味、目に見えない心の傷、人とのつながり…などとても考えさせられた物語でした。

だまだまこ
だまだまこ

『かがみの孤城』は部屋の鏡からお城へ、『裏庭』はお屋敷の鏡から裏庭へ迷い込む物語で、「鏡」が共通のキーワードです。

自分らしさを見失ったり人間関係にも悩みがちな思春期に別世界での気付きを得られるというのはかけがえのない時間だと思います。

どちらも中高生にも共感できるところが多く、大人が読んでも響く作品です。

この記事を書いた人

だまだまこ

だまだまこ

医療系勤務の読書好き女子。夫と2人暮らし。どこに出かけるのも本は必須。読書に没頭しすぎて、電車乗り過ごすこともしばしば。同じ本を読んだ仲間に出逢えるとテンション上がります。人生のバイブルは村山由佳さんの「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ。趣味はピアノとジグソーパズル。単純作業が苦にならないタイプ。

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