シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 安宅和人 (著)の次に読む本

あらすじ

データ時代における日本の再生と人材育成とは?をメインテーマに
世界と比べて日本が、いかに立ち遅れているか危機感を覚えさせられる本です。

前半1-3章で、AI×データ時代の分野において世界と比べて、
日本がいかに立ち遅れているか、具体的なデータを元に課題を提示し、
後半4-6章が、そこから希望ある未来へ向けて何をすべきか、
これからの人材教育について書かれてます。

前半1-3章の例として、科学技術があげられます。
日本は、科学技術への国家予算は年々削られていているが、
他の先進国は科学技術への投資に莫大な予算を注ぎ込んでいる現状があります。
予算を削れば研究者が減り新技術の芽を摘むことへつながり、結果として
国としての技術力の低下し、優秀な人材が海外に流出にも繋がるという負のスパイラルが発生してしまいます。
削られた予算はどこに消えるかというと、年々増大する社会保障費とのこと。

上記以外にも世界に比べて日本が遅れている分野をデータを元に検証されており、
その点に関して、伸びしろがまだまだある証拠と、著者は前向きに捉えれています。

著者の主張として、
化学技術開発に国家予算をあてることが必要であると主張しております。
また、手を使い自分になりに感じそれを表現できる若者の育成と、
風の谷で自然とともに生きるという提案をされております。

ヤッシー
ヤッシー

 暗記型の詰め込み教育(覚える教育)や時間を売る仕事のやり方、

シニア層にお金をかけすぎている日本は、未来への投資を怠っており、

現状維持のため何とか予算内でやりくりしているように見えてしまいます。

世界の標準からズレているという現状を認識し、未来への投資へ舵を切るべき時

なんじゃないかと思いました。

次に読む本

持続可能な地域のつくり方――未来を育む「人と経済の生態系」のデザイン 筧裕介 (著)

現代社会の問題と地域に望むことは?をメインテーマに、
SDGs(持続可能な開発目標)とは何なのか、それに向けて一人一人が
どう向き合っていくべきかが分かる本となっております。

本の大部分は、SDGsで挙げられている17個の目標(ゴール)の説明が挙げられており、
それら課題解決に向けて、私たち一人一人がどのように向き合っていくべきなのか、
具体的な方法を丁寧に説明されており、
最後の2割程度で、現在の日本の問題と著者の主張が述べられております。

著者が主に感じている日本の問題点として、主に以下3点が挙げられます。
都市化によって生活が豊かになった分、人と人との関係性が希薄になっている。
貨幣経済に依存してしまって、自給する力と共有して助け合う余裕が失っている。
テクノロジーの進化で人間としての生(自分の手足、頭を使わない)が薄まって言っている。

著者の主張として、
地方には、都市生活の中で失った心の豊かさを取り戻し、人と人との関係性を大切に
する場所が存在していると、地方の存在が都市部の人間にとっていかに大切な場所であるか
主張しております。

ヤッシー
ヤッシー

もともと私は、自然に囲まれた田舎で育ちましたが、現在は都市部に住んでおります。

都市部の生き方は、お金を稼いで豊かな生活を実現するために、

人間社会が大切にすべきお金以外のモノを犠牲にしてきた感が否めません。

大都市の生活に慣れすぎた結果、仕事のために生きているという状態になり、

心のゆとり、生への望が薄れてしまい、

その犠牲にしてきたモノの中に、人間を豊かにするモノは確実に含まれていたはずです。

著者の意見と同じで、

田舎に住んでいたころは、都市部と比べて不便ではありますが

自然に囲まれてた生活は、心が清々しい気持ちになれて、

近所付き合いもあって心が澄んでいたと思います。

都市部は便利ではありますが、

田舎暮らしと比べると人との心のつながりは疎遠になってしまうと、私の経験上感じております。

ヤッシー
ヤッシー

シン・ニホンで述べられている、風の谷という考え方と、

持続可能な地域のつくり方で述べられている、つながり協働し高め合う地域コミュニティという考え方がありますが、

共通していえることは、日本が抱えている課題を’再生’というキーワードで未来へ投資していこうという

強い意志が感じられる点です。

日本が抱えている課題とはどんなものがあって、それに対して現状はどうなっており、課題解決に向けてどういった取り組みをすべきなのかを知りたい方におすすめできます。




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