あらすじ
本書の初版が、1916年(大正5年)ですので、
現代でも読み継がれているロングセラーとなっております。
タイトルにある論語とは道徳の事で、算盤は利益を追求する経済活動のことです。
日本人が帰るべき経営の原点とは?をメインテーマにビジネスとはどうあるべきか
思索を刺激してくれるビジネス思想書といえるでしょう。
著者の主張として、良心とおもいやりの気持ちを持って正しい行為をすること、
その道から外れた中で得た富は、成功といえないと語っております。
今から100年前に書かれたものですが、古臭さはまったくなく、むしろ
グローバル化によって株式優先、利益優先、仕事の合理化、効率化によって
道徳的基盤が二の次とされてやすい現代のビジネス環境に必要な書ではないでしょうか。
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道徳を養うことが人の基盤であるべきで、そこが未熟なまま富を得るべきではないという、
当たり前の部分について、普段利益中心に考えて仕事を行ってしまっているなと反省しました。
仕事に携わっている一人一人が、人の基盤としての道徳を一番に考えて仕事に携われれば、
日本はもっと良くなるなと思いました。
次に読む本
持続可能な資本主義 新井 和宏 (著)
信用と共感で成り立つ経済とは? をメインテーマに
利益の追求と効率至上主義から脱却するにはどうすれば良いか、
国内投資信託日本一輝いた鎌倉投信ファンドマネージャーの考えを学べます。
著者の主張として、利益の追求と効率至上主義から脱却するには
信頼関係などの見えざる資産を大切にする企業が社会全体の幸せのためにお金を稼ぐ経済
になっていくことであると語っております。
そのためには、著者の勤めているファンドがどう絡んでいるのかも本で語らています。
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現代の企業の多くは、利益と効率を重視するあまり、数字ばかり追いかけて、
近くにある信頼という数値化出来ないモノを感じる力を弱体化してしまってるなと痛感しました。
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論語と算盤では、ビジネスで大事なのは道徳、持続可能な資本主義では、ステークホルダーとの信頼関係を大事にされており、
共通して言えることは、人であるという点です。利益の追求と効率至上主義の現代ビジネスの現場に辟易している方には、
心に刺さる言葉が多く登場するはずです。
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