あらすじ
知らず知らず(小さなことの積み重ね)のうちに妻を傷つけた夫と、そんな夫を許せず夫婦お会話を絶つ事を決めた妻の物語。会話を立つ前はどんなに改善要望を伝えても改めなかった夫だが、会話がなくなることで妻との復縁のため自らを改め始める。妻にとっては本来喜ばしい事であるが、夫を許さないと決めたためどのような改善も逆に妻としては面白くなくなる。その結果妻は許すタイミングを逃してしまう。
この本を読んだヒトは非常に幸運である。 上記のような夫婦間トラブルは誰にでも起こりうることで、怖いのは少しずつ自体が進行していくこと。そのため事態を修復するのに何かしらのアクションを取るのが非常に難しいのだ。この本を読んだら現状がマズイということに気付け、自分だけじゃ無いことに安心し、アクションを取ることに勇気を得られる。 願わくば会話のない夫婦の両者に読んで頂きたい本である。
次に読む本
自分の小さな「箱」から脱出する方法(アービンジャー インスティチュート , 金森 重樹, 冨永 星)
自分の小さな「箱」に入るとは、他者のために貢献したいという自分の意思に反すること(=自分への裏切り)。一度自分を裏切ると周りの世界を自分の裏切りを正当化するための解釈で見ることになる。 例えば(本書で紹介)夜中赤ちゃんが泣き出したとき。 普段子育てで疲れている妻を休ませてあげたいという自分の意思に反すると(自分を裏切ると)、それを正当化するために以下のような物の見方をする。 なんで妻は赤ちゃんが泣いているのに起きないんだ、妻は鈍感で怠け者だ。こっちは仕事で疲れているのにろくに寝れない被害者、妻は自分が仕事を頑張っているのを無視している… このように具体例にあげながら「箱に入る」から「箱から出る」方法を説明してくれる。 ちなみに「箱から出る」方法を端的に説明すると箱に入っていることを自覚し、他者を尊重すべき1人として見る、である。
他者を尊重すべき1人の人間としてみる、という当たり前の事をほとんどの人間が出来ていない。その事実に気付き、他者だけでなく自分自身もを尊重して生きていることが出来るようになるための道しるべとなる本である。
まさに「妻が口をきいてくれません」の発端になった子育てに関する妻と夫との考え方、価値観の相違を具体例にあげながら他者とよりよい関係性を構築する方法を説明してくれている。 「妻が口をきいてくれません」の話のオチ、つまり夫婦関係の改善のきっかけは半ば偶然的であった。それに対し「自分の小さな「箱」から脱出する方法」は他者との関係性の改善方法を具体的に記している。 本書を「妻が口をきいてくれません」に続けて読むことで本書から得られる納得感、理解度、改善欲求を高めることが出来る点が最大のおすすめポイントである。 夫婦関係に限らず他者との関係をよりよくしたいと思う方にも読んで頂きたい。
コメントを残す