銀河鉄道の父 (門井慶喜)の次に読む本

あらすじ

主人公は、『銀河鉄道の夜』で有名な宮沢賢治の父・政次郎。

赤痢にかかった息子をつきっきりで看病し、家業(質屋)に目もくれず人造宝石や文学に夢中になってお金をせびってくる息子にとまどいながらも見守り、一方で家長や名士としての威厳も保つ。そんな父の愛情や葛藤が伝わってくる。

次に読む本

眩(朝井まかて)

主人公は、葛飾北斎の娘で、『夜桜美人図』『三曲合奏図』といった作品を残し「江戸のレンブラント」とも称される絵師・応為(お栄)。

同じ主人公の漫画『百日紅』(杉浦日向子)では不器量でサバサバした女っ気ゼロのキャラだったが、本作では、絵師としての情熱、父・北斎に対する葛藤、一人の女性としての家族愛や恋を描いており、これまた違った人物像を味わえる。

『銀河鉄道の父』は父の視点で描かれていますが、息子・賢治から見た父という視点でも描かれています。すなわち、家業で成功し一家を支える立派な父にひきかえ自分は…という思いです。これは、超一流の絵師である父に対する思いを抱く娘・応為と共通するところがあります。こうした憧れやコンプレックスのような思いが、後世に名を残す「宮沢賢治」「葛飾応為」を生んだのでしょう。




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