あらすじ
2020年2月29日。「僕」のこの先しばらくの予定はキャンセルかまたは延期になった。 そして、「僕」は気付けば予定外の空白の中にいて、日常の中断されたひとときを過ごしている。
「僕」はこの空白の時間を使って文章を書くことにした。 時に執筆作業は、僕たちが地に足をつけたままでいられるよう助けてくれるということが理由のひとつ。 また、もうひとつの理由は、 この感染症が人間の何を明らかにしつつあるのか、絶対に見逃したくないからだ。
イタリア最高峰の文学賞とされるストレーガ賞受賞作家パオロ・ジョルダーノの27編のエッセイ集。
次に読む本
信じる「愛」を持っていますか(渡辺和子)
スクールの語源がギリシャ語で「暇」であることはよく知られている。それは、人間が人間らしく成長するための自由な時間を意味している。忙しい日常のなかでは、人はたいせつなものを忘れ、人間らしさを失い始める。常に、心のゆとり、心の静けさを持ち続ける生き方はできないだろうか。 そして、心の静けさを持つことができたとき、見えてくるものはなんだろうか。2016年、春の叙勲で旭日中綬章を受章した教育者のエッセイ集。
今コロナの時代において、混乱と迷妄の中、自分の足元を見つめ直す時期に来ています。コロナが終息した後に素晴らしい未来に向けて歩むことができるように、今静かに立ち止まって、本当に大切なのは何か、何を残すべきで何を変えるべきなのか考えよう、という課題が『コロナの時代の僕ら』で提示されています。その提示された課題について考える上で参考になる本が、『信じる「愛」を持っていますか』ではないかと思います。混乱に流されず、真理を見つめる姿勢について思い巡らすきっかけになると思います。
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