あらすじ
下鴨神社に暮らす狸の一家下鴨家を描いたファンタジー。ライバルの夷川家、赤玉先生(天狗)、弁天(人間)、等、他の登場人物も個性的で魅力的。
作品中では、四字熟語の例として「樋口一葉」が出てきます。「雨樋の端に枯れ葉が一枚」という情景で、秋の淋しさを表した意味、とされています。
主人公の父親が「狸鍋として食べられる」など怖い話もありますが、全体はコミカルな感じで読みやすいです。
水野
狸になった気分で、京都の生活を堪能できる、面白いお話です。
次に読む本
たけくらべ(樋口一葉)
水野
ティーンエイジャーたちの甘酸っぱい青春のお話です。漫画やアニメにしたら面白そうです。
吉原遊郭(東京都台東区)の近所を舞台に、子どもたちが大人になっていく過程を描く。主人公の美登利(遊女の姉を持ち、将来は遊女になると思われる)と、信如(お寺の子)との間の関係を中心に話が展開していく。
美登利は信如を意識しているが、信如にハンカチを差し出したことを皆にからかわれてから二人はギクシャクする。
ある日、信如が美登利の家の前を通りがかったとき、下駄の鼻緒が切れる。美登利の家の門下で下駄を修理しようとする信如。それに気づいた美登利は端切れを渡しに門へ向かう。美登利は、困っているのが信如だと気付き、恥ずかしくなり、言葉もかわさずに端切れを投げ渡す。信如も恥ずかしさからか、端切れを拾わない。
水野
原文は読むのが大変なので、現代語訳つきの本をオススメします。
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