『頼る人はうまくいく』 村上庸介の次に読む本は

あらすじ

外注力とは「問題をどう解決するか」という一人称の視点から、「誰に任せれば解決できるか」という司令塔の視線に転換し、外部に頼りながら目的を達成する力である。この「頼る力」は現代のリーダーに必要な技術であり、社内または社外の人材を上手に頼り、できたスペースで自分の強みに集中し効率よく仕事ができ、自社のビジョン実現にも大きく近づくことができる。

『外注力』を高める外部人材(コンサルタント、専門家、プロ人材)の特徴や使い分け方、『外注力』で成功した事例、『頼るリーダー』に必要な8の習慣などを、複数の取締役を務めた著者が解説する。

『頼る』ことができない人は、
①自分のこだわりがある
②頼むのが申し訳ない
③頼むのがめんどくさい(自分でやったほうが早い)
④自分がやるべきだと思い込んでる…
人ではないだろうか。

私は①と③で、特に家事に関しては一人で頑張って、結局いっぱいいっぱいになって、ストレスからのイライラ→子に影響→自己嫌悪パターンを繰り返していた。でも、最近は子どもも大きくなったせいか、「これやっておいて」「ちょっと手伝って」と言えるようになった。
まさに外注力!子どもも頼られると結構頑張ってくれる。「え、そんなやり方もあるのね」と新しい発見もある。

『外注力』は仕事はもちろん家庭でも生かせる能力。
ワンオペはやっぱり厳しいし、人間そんなに器用ではない。

はじめてのビジネス本だったけど、自分の職場や家庭を想像しながら、「あ、これ使えるかも…」と楽しく読めた。
『リーダー自身が楽しく仕事をしている』ことが最も大切な要素、という言葉に共感&納得。

次に読む本

『杉森くんを殺すには』 長谷川まりる

わたしは杉森くんを殺すことにした。
いいとか悪いとかじゃなくて、そうするしかないって思ったから。わたしだって弱い人間だから。だから、実行にうつすまでにわたしがやるべきこと。①やりのことしたことをやる ②杉森くんを殺さなきゃいけない理由をまとめる でも、どうやって殺せばいいんだろう…
一番近くにいた友だちの自死に苦しみながらも、喪失を受け入れていく主人公ヒロの再生物語。

小学校高学年~中高生向きだが、是非大人にも読んでもらいたい。衝撃的なタイトルだが、ヒロのもがきながらも前に進もうとする姿と、それを支える友人や家族の存在に救われ、一気に読破した。

ヒロ、頼れる人たちがそばにいて良かったね、と声をかけてあげたい。
杉森くんはヒロだけを精神安定剤のように頼ってしまったけど…。

「いっぱい依存先もって、あちこち相談できていたら、それは自立っていうんだって」というヒロの友だちのアドバイスが心に残る。
最後の臨床心理士の解説も併せて読んでほしい。

おススメポイント

『頼る人はうまくいく』はとにかく読みやすい!重要ポイントが大きく箇条書きに書かれていて、ビジネス本に慣れてない人でもそこだけ読んでおけば大丈夫!!というくらいシンプルにまとまっている。著者の親切さと、人あたりの良さ、さすが取締役!という感じが伝わってきた。きっと人をまとめる力のあるいい人なんだろうなぁ。

『杉森くんを殺すには』は、『頼る人は~』を読む人たちは手にとらないであろう本をあえて推薦した。課題本とは全く違うジャンルで、「頼る」先も違うけれど、人は一人では生きていけない、お互いに頼りながら生きていくという点は共通していると思う。ヒロと同年代のお子さんを持つ方、身近な人を亡くした方、何かを抱えて悩んでる友人がいる方にお薦めします。




この記事を応援する


Stripeで決済します。カード番号を入力してください。


コメント

コメントを残す

「自動計算」へのリンク