頼る人はうまくいく 「手放せない人」から「任せられる人」へ(村井庸介)の次に読む本は

あらすじ

本書は、責任のある方が直面する問題を整理し、実践的な知恵を共有してくれています。
特に、「指示を出すのではなく、相談を通じて外部のパフォーマンスを向上させる」と言ったニュアンスが詰まった「頼る人が使う6つのテクニック」は見どころ。
人に任せることが苦手な方にとって、役立つ視点が多い内容となっています。

本書の構成は、各見出しごとに簡潔な解説がまとめられています。
責任をお持ちの方が、関心のある部分から必要な情報を
「効率よく抽出」できる点は魅力と言えるでしょう。

たとえば、どのように業務を委任するかの実践的なアプローチが、具体的な事例を通じてあり、自身の局面と重ねられる点は有益だと感じました。
読者の頭の中に断片的に存在する知識に、実践的な肉付けをしてくれる内容は、
日々の業務の判断や言葉に、確かな自信を与えてくれます。

「人に任せるのが苦手」と感じている方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

次に読む本

問題解決ファシリテーター―「ファシリテーション能力」養成講座(堀 公俊)

組織の力を引き出し、優れた問題解決へ導く手法としての「ファシリテーション」を深いところまで解説してくれています。
これからの、柔軟で自主性のある組織運営に必要なスキルであり、その基礎から実践までを体系的にまとめられています。

この本は、前向きに取り組んだ泥臭い時間こそが、自信につながることを教えてくれる一冊でした。

特に印象に残ったのは、精神的な報酬としてフィードバックを与えることの重要性です。
人が成長するうえで、評価されることが大きなモチベーションになると実感しました。

また、「段階的依頼法」という概念を知ることができたのも、大きな学びでした。
小さな役割から始めて徐々に大きな責任を任せることで、人は自然と成長していくのだと理解しました。この考え方を明確に言語化してくれたことに、感謝しています。

おススメポイント

「頼る力」という要素をより深掘った知識が、「ファシリテーション」という聞き馴染みのないスキルだと、私は考えています。
組織で責任を持たれている方が求めている「頼るスキル」を
どっしりと構えて体得したい方に、繋げてお勧めしたい一冊。

発刊こそ2003年と古いものの、現代においても最前線で戦う実践知が詰まっており、「AIが書けるような本ではない」と自信をもって言える内容です。




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