あらすじ
物語に出てくる人物は6人の女性。皆それぞれの月収にあった生活を送っています。最高月収は三百万、最低月収は四万(年金)でそれぞれの月収にあった生活を送っています。
しかしながら高収入であっても中間層であっても自分たちにしか解決できない悩みを抱えています。
お金があれば、今の悩みごとの大半が解決される。
だれしもが一度は思ったことがあるようなことを、登場人物たちは自ら解決すべく動き出す金融リテラシーも身につく本です。
-目次より-
第一章 月収四万の女
第二章 月収八万の女
第三章 月収十万を作る女
第四章 月収百万の女
最終章 月収十七万の女

まずはこの本と出会えてよかったと思います。
だって他人の月収なんて簡単に知ることができないから。
この本を読むと、年金生活者・工場勤務会社員・パパ活女子・不労所得者等々、日常では出会えないような人たちの月収と生活感を知ることができます。
お金の話って身内ですらしにくいですよね。
おそらく自身が一番近い立場の主人公たちに自分を重ねて読む方も多いと思います。
その主人公たちがどのようにしてお金を増やしたり、もしくは自己投資していくのか。日本の義務教育では教えてもらえなかった金融リテラシーが身につく一冊です。
そして私自身は「月収」に背中を押してもらいました。
どんな月収であろうと、どんな状況であろうと虎視眈々とレベルアップしていく女性たちに「負けるわけにはいかない!自分もやってみたいことに挑戦してみよう」と思えたのが読み終えての素直な感想でした。
次に読む本
「三千円の使いかた」(原田ひ香)
社会人や専業主婦など社会的立場の異なる御厨一家の女性たちが同じ金額のお金の使い道を考えながら今後の人生と向き合う物語。
立場の違う祖母、母親、孫姉妹たちがお互いに問題を抱えているが、その全てを互いにお金で解決していきます。
三世代ごとのストーリー仕立てで物語を読み進めながら、節約術なども学べる新しい本です。

本書は学ぶことができる新・小説です。
この本のおかげで自分自身のお金の使いかたや貯めかたを見直すきっかけになりました。
美帆のように気づかぬうちに三千円を溶かしてしまう読者も多いはず。
どの主人公にも共感できる部分があるため、一般家庭の財テク本のようにも思えますが読み進めると、お金で解決した先の三千円以上の価値を感じました。
おススメポイント

「月収」「三千円の使いかた」ともに話題作であり、またその新作でもあったため書店で手に取りました。昨今、副業や投資など盛り上がっている時代だからこそ、多くの方々にお金の問題により触れてほしいと思い選定しました。
私自身社会人になってから常々思っていたことは、金融リテラシーって義務教育で教えてくれないもんなんだなということでした。
ただ何となくセミナーや講座に行って学ぶのは腰が重い…という状況で出会ったのが本書でした。
金融リテラシーを学ぶことができる小説は今までで出会ったことがなく新鮮でした。
自分で興味を持って学びにいかないと情報を得ることができない、そんな分野を共感してしまう主人公たちと一緒に学ぶと、こちらまで成長した気がします。
自分の周りの人たちがどんな節約術をしているのか、貯金や月収の相場ってどんなもんなのか、聞くに聞けないようなことを赤裸々に、でも生々しさは感じない二冊です。
ノウハウ本は苦手だな、YouTube見てもいまいちお金のことって何をどうしたらいいかわからない、という方にぜひおすすめしたいです。
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