あらすじ
投資信託業界に30年間勤める57歳の父が、20代の娘たちとその夫に向けて資産運用の考え方と知識を伝えるというコンセプトで書かれた本。
近年NISAや投資信託、資産運用が一般に取り上げられてるようになり、関心が高まっている。
低額から始められる投資などで業界は盛り上がりを見せているが、焦って簡単に始めるべきではないと著者は語る。
「投資信託はほぼ間違いなく一度は元本割れする金融商品」であり、自分なりの「確固たる考えと納得が必須」だという。
本書は正しい資産形成の仕組みと考え方を理解すると共に、自分で納得して資産形成を行い、人生設計を立てられるように知識を提供する。
最近書店ではNISAや資産運用などの本が山積みされている。
資産運用に対して、新たな市場を獲得し、これまでにない盛り上がりを見せている。
アメリカではお金の授業があり、学校で金融リテラシーを学ぶ機会がある。
一方日本では、そういった実用的知識は義務教育では触れる機会は少ない。
興味はあるが、知識がないと感じている人には本書は最適だ。
本書は社会人になり、収入を得て、人生設計を考え始める20代をメインのターゲットに据えている。
投資の利点とリスクの両側面から解説しており、これから投資を始める人でも基礎から仕組みを学ぶことができる。
投資信託、株、年金、NISAなどの今を生きる社会人が知っておきたいホットワードがわかりやすく解説されている。
「娘に語るように」というコンセプトのもと、柔らかい口語で綴られており、初学者にも読みやすい。
これから人生とお金の計画を立てたい人におすすめの一冊である。
次に読む本
『三千円の使いかた』原田ひ香
御厨家の女性陣を中心に、金銭事情を取り扱う家族小説。
・一人暮らしを始めた妹の美帆
・小さい息子のための教育資金を貯めたい姉の真帆
・熟年離婚を考える母の智子
・貯金はあるが、年金だけの生活に不安を抱える祖母の琴子
彼女たちを中心に各世代のお金の問題に焦点を当てた節約物語である。
どの世代にも関わる、お金の消費と貯蓄をテーマに家族を描き出す。
各世代ごとにライフイベントに沿ったお金に関する不安を抱えている。
本書を読んで、私は節約とポイ活に目覚めた。
節約のためにまずは「固定費用の見直し」が推奨されている。
自身の固定費用を見直してみると、プランを変更・解消して、かなりの無駄を節約できるようになった。
どの世代にも刺さるお金の問題を、小説の中でわかりやすく解説してくれている。
本作はドラマ化もされているようなので、ぜひあわせてチェックしてみてほしい。
おススメポイント
まずは『投資信託業界歴30年の父親が娘とその夫に伝える 資産形成の本音の話』(今福啓之)の次に読む本はで、基礎的な資産運用の知識を身につけよう。
次に『三千円の使いかた』で、各ライフイベントで起こるお金の問題を知ろう。
お金のやりくりに対する知識を早めに身につけておくことで、将来の不安が解消できるかも知れない。
話題のNISAや金融商品の購入もリスクを理解した上で、資金運用に取り組むことができる。
どちらの本もわかりやすく読みやすいので、お金の問題に悩む初学者も始めやすい。
より人生を豊かにし、経済的不自由から解放されるため、2冊ともあわせてオススメである。
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