あらすじ
本雑誌には、兵庫・大阪・京都の関西圏にある
「新しい・美味しい・アーティスティック・おこもり読書湯」
そんな気ままな本屋巡りが楽しめる目利きな本屋さん、美術館が紹介されています。
うーん、孫の手のように、痒いところに手が届くスポットセレクトだなぁ、というのが365日ポケットに文庫がないと落ち着かない読書オタクなわたしにとっては、思わず口元がほころびまくりなツボ企画本!
と言えるでしょうか…。
前半は巷で密かにファンを集めている、であろう「新しくおもしろい!」神戸・京都・大阪の本屋さんが目で楽しい写真とともに紹介されています。
わたしが数年前、都内で先駆けて話題になっていた完全無人キャッシュレスの古書店が、ついに奈良にも生まれたようです。
割と急ピッチにあらゆる場所でセルフレジが定着しつつありますが、次世代キャッシュレス書店が点在する未来もそう遠くないのでは…?!
無人レジは、書店員が本来の専門業務である、選書や本棚作りに注力できるありがたいシステムでしょう。
より書店の仕事のおもしろさややりがいを感じられる完全セルフ化は、遍く定着してほしいなぁ。
と、改めて思いました。
もちろん、店員さんのお顔をみてありがとう!と感想を伝え合いながらの歓談も兼ねたお会計もなくなってほしくないですが、適材適所、求められる場所やひとごとに販売形態を工夫していくことが、未来に書店が生き残るひとつのキーポイントかもしれないですね。^^☆
中盤は、京セラ美術館のおったまげ〜なアイデア茶室空間や美しい建築が写真とともに紹介されています。
気になる方は、ぜひ紙面で、休日の芸術さんぽコースのリストをつくりながら楽しんでみてください♡
後半は、大阪・奈良のいま、気になる本屋さんや京都の、美味しい紅茶とお菓子を心ゆくまで頂ける、非日常の逃避行にぴったりなブックカフェが続きます。
個人的に通いたいくらい気になるのが、京都・茶山にある紅茶と本で満たされたくなるブックカフェです。
『桜は吉野〜』でおなじみの、奈良県吉野川の谷間にぽつんと佇む古民家・人文系の書籍を扱う私設図書館も気になっています。
慌ただしく過ぎる日常から、しばし離れて緑のなかで物思いにふける、そんな非日常のリトリップを味わってほしいというオーナーご夫妻の想いが形となった図書空間だという。
川のせせらぎと木々の揺れる木漏れ日のなかで、一日ゆっくり読書を愉しむ
そんな休日に行きたくなる場所です。
後半は、和歌山の粋な書店や神戸市内の四季折々、季節ごとに鮮やかな表情を味わえる美術館も紹介されていました。
ページをめくるたびに、新しい!行きたい!に出逢えるセレクトに休暇前のティータイムに一冊、立て掛けておきたい雑誌です^^
読んだあと、明日は青春18切符で、文系散歩に繰り出そうか、そんな衝動にかられました…!
“人に会う、街をめぐる”
小さなしあわせのきっかけを貰えて嬉しいです。
個人的には、
三田にできた
おこもり読書と温泉がセットで楽しめるスーパー銭湯に近々、暖簾をくぐりにいきたいです…(キラキラ
さて、皆さんのお好みスポットはいかがでしょうか?
明日の空想さんぽ、どこにいこうか?♪
次に読む本
「神戸・大阪・京都 レトロ建築さんぽ」著:倉方俊輔
美しい建築は、感性が高まる。
同じ珈琲でも、美しい景観や無形文化財の建築物内で頂く珈琲は格別な気がします。
いつかの東京丸の内にある三菱第一号美術館内カフェでいただいたランチの記憶はいまも、鮮やかな幸せとして残っています。
そうした、五感をフル活用して、建築の芸術を愛でる散策のお供に忍ばせたい一冊。
歴史ある建物には、そこで汗を流して働いてきた先人の方々の息遣いや時代の勲章が刻まれているように思います。
歴史的な解説も併せて載っており、改めて歩きながらじっくり読みたいです。
本著を読んで、視覚がひとの心身に与える影響は果てしない、と再認識しました。
いまは、家賃など経費を抑えるために、タワマンの中古分譲リノベのように、ビルの一角に、箱のなかで、インテリアは凝るけれど、外の景色との融合や外観、建築自体には予算を削る施工が増えていますが…
いつかドイツで観た赤い屋根の美しい石畳みと教会のある町並みのように、建築が魅せる街への影響と素晴らしさを改めて。
春になったら、建築さんぽに出かけてみませんか?
わたしなりの感性を震わしに。
おススメポイント
今回は、暖かな小春日和が増え始めて、春の兆しを感じ始めたいまの季節にピッタリなお散歩特集としてセレクトしてみました。
文学と美術。
言葉と絵画は、どちらも珈琲とクッキーのように、いつもともにあったらいいなと思える素敵な二人組のように感じています。
忙しい年度末。一年の疲れもみえてくる季節でしょうか。
束の間の休日に、この2冊をバッグに忍ばせて。
芸術の逃避行旅に出かけてみませんか?♪
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