あらすじ
仕事や日常生活で、どうにも調子が良くない。それは、脳の遺伝子変異と栄養失調が関わっている可能性があります。遺伝子上、脳に必要な栄養が行きわたらずに、脳内回路がうまく回っていないとのことです。自ら経営者でありながら、遺伝子医療に携わって多くのビジネスパーソンを診てきた小倉行雄氏が、遺伝子の問題やパフォーマンスを上げるヒントについて本書の中で分かりやすく解説していきます。
医学用語が随所に登場し、若干難しい印象はあります。しかし、著者の小倉氏が過去の事例を元に脳の遺伝子変異と生活習慣の因果関係について分かりやすく述べています。自分の遺伝子変異のタイプと、適切に栄養を摂取すればパフォーマンスを向上させると知り、目から鱗でした。本書にもあるように、脳のパフォーマンス向上に向けて、まずは6割の食生活改善を目指そうと思います。
次に読む本
『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン
今や私たちの日常生活で欠かせないツールとなっているスマホ。しかし、スマホが脳に与える影響は計り知れません。スマホやSNSに依存しすぎて、生活リズムが乱れ脳が衰える危険があります。それに、発達段階の子供たちの脳に大きなダメージを与えているのも事実です。長年の研究から、精神科医のハンセン氏がスマホ依存に疑問と警告を投げかける一冊です。
私自身、スマホに依存している傾向があると思い読んだ1冊です。詳細な研究データから、スマホのブルーライトや情報の山などがどれだけ脳に影響を及ぼすのか、詳しく述べられています。スマホが無くても進化をし続けてきた人類の脳が、スマホによって危険にさらされることがよく分かりました。自分や家族にスマホ依存の傾向にあるなら、この本を手に取ってみることをおすすめします。スマホの使い過ぎは、想像以上に脳へダメージを与えているのです。
脳は毎日使うものです。見る、話す、考える、聴く、運動する…人間の全ての行動には、脳が関係しています。日々フル回転している脳には、メンテナンスが必要です。脳にとって良い事と悪い事を、しっかりと見つめられる2冊です。食生活とスマホ習慣を見直して、脳を活性化させて充実した生活を送りましょう。
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