あらすじ
生物学的に定義されている人のセクシュアリティは57種類にもなる。社会的には少数派とされる彼らだが実際は1クラスに1人の割合で存在すると言われている。決して他人事だと捉えずに、あなたの大切な人がそうかもしれない。そんな場合に備えて、この本でLGBTの基礎知識をつけておこう。必ず周りにいるはずだ、左利きの人と同じ割合で。海外で大絶賛された、LGBTQの入門書。
LGBTQの当事者を集めて、各々の指向をグラデーションのような図形で分かりやすく説明していてとても勉強になりました。
企業の研修用としても使えると思います。決して後ろ向きになる必要はなく、彼ら独自の苦悩や生きづらさを知るべきです。
次に読む本
カミングアウト 砂川秀樹
自身がLGBTの当事者だと気づいたとき、カミングアウトはとても重要な課題になる。するかしないかでは本人の心も周りの反応も大きく変わってしまうのです。人間関係の崩壊、家族との断絶などネガティブ要素が強そうなイメージだが、この本では実際にカミングアウトを行った人たちへ焦点を当てて、家族はどう受け入れたのかを徹底的に聞きこんでいく。LGBTの用語を知った後は、この本で次の段階へと進みましょう。
カミングアウトはその後の人生を大きく左右する行為であり、本人も周りも大きなエネルギーを消費します。受け入れられてもそうでなくても、人によってはとても晴れ晴れした気持ちになるパターンが分かり、私も共感しました。全くの初心者でも読みやすいです。
「LGBT」と「カミングアウト」という今の人権問題を語るには必須の要素をこの2冊で学んでください。
周りにいる人がもしかしたらLGBTの範疇に含まれているかもしれません。プライバシーや指向を告白された時の対応法やカミングアウトすると人間関係に変化が起きるのか、この2冊でしっかりと学んでください。
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