あらすじ
「恋愛もセックスも興味がないし、したくないんだ」という帯に書かれた強烈なキャッチコピー。
友愛や家族愛は感じても恋愛感情は感じないアセクシュアルについて、世界初の翻訳本が刊行。
これまで取り上げられることが少なかったマイノリティの中でもさらにマイノリティな世界を、社会、学問、恋愛などの視点から深堀し、タブー視されていた性暴力や性的虐待まで徹底的に現実をさらけ出す。ジェンダー平等を掲げる全ての人へ、最適な入門書。
世界初の翻訳本ということで、歴史、各国の対応、多くの誤解など幅広く知ることができます。
恋愛をしない、セックスをしないセクシュアリティに属していても、人生はそれなりに輝くものだというかすかな希望が見える1冊です。
次に読む本
無性愛 著者:中山沙月
自身をトランスジェンダー、そして無性愛者だと告白した俳優の中山沙月さん。
「自分でも説明が難しいセクシュアリティ」だと語り、「ジェンダーレス女子」としてモデルや芝居で注目を集めてきた。
煌びやかな世界に居ながらも、これまでの悩みや葛藤は死を意識させるほどの極限状態まで彼女を蝕んでいた。
「1人でもこの世界を知ってくれる人がいますように」と祈りを込めた、渾身のフォトエッセイ。
男性的・女性的どちらとも取れない場合は中性ですが、本人曰く中性的を突き詰めると女性に見えるというのが発見でした。
男女二元論が蔓延っている日本ではなかなか知ってもらえない存在ですが、自分も本人と同じ感覚を抱えているので読みやすかったです。自分らしさを解放した本人のこれからの活躍が楽しみです。
昨今のLGBTQブームの裏で、なかなか知ってもらえる機会が少ないセクシュアリティについて取り上げた入門書です。
「恋愛するのが当たり前」という世間の流れに苦しんでいる方がきっといるはずなので、是非手にとっていただきたいです。
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