あらすじ
令和の時代は大多数の才能のない普通のヒトには生き抜くことさえ困難な無理ゲーな社会だ、とうのが本書の主張。
時代の変化により誰もが「自分らしく生きられる」権利を得た。しかしこれを正しく言葉にすると「自分の能力と責任を取った」うえで自分らしく生きる道ができる、となる。過去の時代は良くも悪くも敷かれていたレールがあって、それに乗っていれば生活できたし、仮に不満があってもレール=時代や環境に責任を押し付け、言い訳しながら生きることができた。しかしこれからは「自由に生きられない」のは能力がないからだ、能力がないのは努力不足だ、と否定される時代になった。つまり責任逃れができずすべてが自己責任となるのが令和である。
しかも努力(継続力や集中力)は遺伝による部分が大きく訓練ではどうにもならない部分がある。つまり生まれた時点で勝負がついてしまっている。
そんな時代をこれからの世代は生き抜いていかなければならい、つまりは無理ゲーなのだ。
才能、能力のある人間がどんどん存在価値を高め、そうでない人間はどん底。しかも能力は遺伝で決まるし、とりあえず財産があったら(宝くじや親の遺産)評価されていた時代も終わりに来ている。しかも日本は超高齢化社会で年金等の自治体の援助も期待できない。今後の日本の実態はこうで、なのに夢を持つことの必要性が洗脳的に叫ばれている。
といったようになんだか救いようのない話が終始語られている。
なるほどーとうなずく反面、
じゃーどうすればいいの??どうやって生きていけばいいの??
という救済方法のテーマが全くないのが特徴的。
下手なホラーよりもよっぽど背筋が凍る一冊だった。
次に読む本
必ず食える1%の人になる方法(藤原和博)
食えるためには希少性の高い人間になる必要がある。
「希少性が高い」をその集団の1%の人間になる、と定義するとこれをしない、これをやる。という1/2の選択を7回すると(1/2の7乗)1%よりも低い数字になり晴れてレアな人材になることができる。その取るべき具体的選択を下記4つのポジション毎に紹介してくれている
①社長ポジション②独立ポジション③公務員ポジション④夢追いかけポジション
希少性を出すためにやるべきこと、自分がどのポジションを目指したいのか
その2つを同時に考えることができる1冊である。
具体的かつすぐにアクションにつなぎやすい内容が特徴。
特に4つのポジションに共通する最初の3ステップ、これは誰でも実践しやすい。
①パチンコをしない②スマホゲームにはまらない③本を読む
これだけで1/8、おおよそ10人に1人の存在になれるということ。
この本を読んで筆者は読書を日課にした経緯がある。
「無理ゲー社会」は人生積んでいる、努力じゃどうにもならないといったなんとも救えない内容に終始している。
それはそれで事実かもしれないが、指をくわえて時が過ぎるのを待っているもの何か違う。
そう思った方に手に取っていただきたいのが「必ず食える1%の人になる方法」
突出した能力のない多くの一般人には厳しい時代かもしれないがそれでもめげずに進んでいきたい。
そんな勇気ある人達の背中を押す一冊として紹介したい。
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