「流浪の月」 凪良ゆうの次に読む本

あらすじ

大好きなお父さんお母さんと一緒に、幸せいっぱいに暮らしていた、主人公の更紗(さらさ)。
小学生でかけがえのない二人を失い、親戚の家に引き取られた彼女を待ち受けていたのは、虐待におびえる日々でした。
そんな中出会った大学生、佐伯 文(さえき ふみ)に自らの居場所を求め、更紗は彼と一緒に暮らし始めます。
しかし文は誘拐の犯人として逮捕され、再び更紗は居場所を失ってしまいました。

大人になって、自らの心に蓋をすることで日々をやり過ごしてきた更紗。
文のことも心の奥底に閉じ込めて、現在の恋人とともに、日々をやり過ごしていました。

そんな平凡な日々は、文との再会で終わりを迎えます。
再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人を巻き込みながら疾走を始めるのでした。

ずんだ餅子
ずんだ餅子

一緒にいるべきではなくて、それでもやっぱり離れられない。そんな存在こそが、本当の運命の人なのでと思いました。

2人の間にあるのは「愛」ではないかもしれない。でも、「愛」という言葉では表し切れない、魂と魂とが強く結び合った、かけがえのない絆があるのだと思いました。

次に読む本

52ヘルツのクジラたち 町田そのこ

幸せな家庭を知らず、家族からの愛情に飢えて生きてきた主人公・貴瑚は、東京から逃げてきた海辺の田舎町で、ひとりぼっちの少年と出会います。
母親から虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年に過去の自分を重ね、彼と一緒に暮らすことを決めた貴瑚。
しかし、彼を救いたいという思いがいつしか、辛い自分の過去と向き合うきっかけとなります。

ずんだ餅子
ずんだ餅子

読み進めるほど、貴瑚と少年の辛い過去が明らかになり、心が苦しくなってきます。特に、貴瑚の愛する人を失った悲しみは、言葉では言い表せないものだと思いました。しかし、そんな2人がお互い、魂のつがいのように支え合うストーリーには、とても幸福感を感じることができました。

ずんだ餅子
ずんだ餅子

流浪の月も52ヘルツのクジラたちも、愛情に飢え、心に傷を負った人々が出会い、愛し愛される喜びに気づき成長していくストーリであると思います。

流浪の月は、傷ついた者同士が出会い互いに支え合うのに対し、52ヘルツのクジラたちでは、主人公が過去にひどく傷ついた経験から、同じ境遇の少年を「救いたい」という思いが強く表れていると感じました。

これらの本を順番に読むことで、「お互いに支え合う」から、同じ境遇の人を「救いたい・支えたい」という一歩前に進みだせたような前向きな気持ちになれると思います。




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