嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見一郎 古賀史健著のつぎに読む本は

あらすじ

アドラー心理学をわかりやすく表した本書です。アドラーの心理学は、他者を変えるためではなく、自分を変えるための心理学です。
アドラーは自分を変えるためには次の3つが大切だと言います。

  1. 承認欲求を否定~他者からの評価を気にしないこと。
  2. 他者の課題を切り捨てる~他者の課題と自分の課題を分け、自分の課題解決に集中すること。
  3. 自分の人生を他人任せにしないこと。

「すべての悩みは対人関係である」とし、他者から嫌われることを恐れてはいけないとしています。他者を褒めることは上下関係を生むため、対等な横の関係の仲間と見なし、褒めずに感謝することが重要だとしています。また誰かに役立つことが幸福を生み、他者に貢献する信念を見失わないことが大切であり、「今」を真剣に生きることが重要と説いています。

ようかん◎
ようかん◎

「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」と名言があるように、自分は自分にしか変えることは出来ないから、今日この時にスポットを当てて、今できることを真剣勝負でやっていくことが大切だと書かれています。

とかく他人の評価を気にしたり、過去の失敗を悩んだりしがちですが、それよりも今を真剣に行き、自分の未来を考えることに注力し、今から行動して変わろうとすることが重要です。先延ばしにせず、挑戦することが未来を変えます。

私もダイエット前は、どうせ失敗~と周囲の声が気になりましたが、挑戦した結果減量ができ、血圧や肝臓数値まで改善され、健康的習慣まで得られました。まさにアドラーの教えのとおり、自分を変えるのは自分しかないことを実感できました。

次に読む本

「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法 イ・ミンギュ著

心理学博士の著者で、韓国で22万部のベストセラー本です。後回しにしないためには次の3つが大切となります。

  1. ふたつの締切りをつくること。
  2. あなたはあなたのイメージ通りの人間になること。
  3. ベストタイミングは常に「いま」だということ。

まず三日坊主の原因第1位は、明日からすればいいだろうと先延ばすことです。これを防ぐには締切りの終了日を設定する時に、開始日も設定することが重要としています。自己に対し否定的イメージはマイナスの行動に影響してしまうため、自分に理想的イメージをもって行動することも重要です。例えば自分は後回しにしない人間だと規定するのです。そして成功する人は思いついたことをすぐ実行します。行動に最適なのは「いま」であり、人生で最も破壊的な言葉は「あとで」と著者は言います。

ようかん◎
ようかん◎

夏休み宿題をギリギリまでやらないことは万人に共通しますが、どうしてなのか?それは後回しにすることで課題が簡単になると錯覚してしまうためです。例えば禁煙しようとして、今日やるのも、後でやるのも、労力は同じなのに、来年からやるとしたほうがラクに感じるのです。時間がないから成果を上げられないのではなく、時間がありすぎるから成果を出せない方がはるかに多いと著者は言います。行動するには、まずは開始日を決め、すぐ実行することが大切です。

ようかん◎
ようかん◎

アドラー心理学は自分と未来に注力することが重要だと説きましたが、いざ新たな挑戦を始めるとき、それが難題であるほど、三日坊主で終わったり、後回しにしてすぐ始めないことはしばしばです。日常生活でも運動・ダイエットなどなぜ継続できないのか?

解決する方法を探していて本書に出会いました。

韓国の心理学博士が、心理学の立場から「実行力がある人は後回しにしない」傾向があることを実証し、その実行力を身につけるには、技術(コツ)があり、誰でも学んで練習すれば習得できるとしています。

両書とも、これから何かを新たに挑戦したい人は、その挑戦する前にぜひお薦めしたい一冊です。




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