あらすじ
内容は確率と統計に分かれており、先生が生徒へ優しく教える会話タッチで描かれており、図解も多くとても分かりやすく、確率・統計の基礎知識を教えてくれます。 「微分積分」「相対性理論」に続く筆者シリーズ第3弾で、同1冊シリーズでは1冊60分で読めるよう構成されています。
◆確率
くじ引きは先に引いても後に引いても当たる確率は同じだった!
トーナメント戦の試合数は、必ず出場チーム数マイナス1になる!!
◆統計
偏差値の求め方
ピアノを習うと学力が上がる!~相関関係と疑似相関とは?
日常生活での身近な問題を分析するのに役立つ内容になっております。
「確率・統計」と聞くと、何やら難しいイメージがありますが、知っておくと日常生活や仕事においてすぐに役立つことを、中学数学レベルで表現しています。
「○○すれば○○できる」と良く目にする広告キャッチコピー等では、確率・統計を利用したウソが多いようで、どうしても良いイメージだけで購買意欲をあおりがちです。
現代のネット社会で情報が溢れている中、騙されないよう客観的な判断をするためにも、統計の基礎を学ぶことをお薦めします。
次に読む本
人は話し方が9割 永松茂久著
会話下手な人が人と話すのが楽しくなるコツを描いた本書です。
まず話し方が上手くなるためには「自己肯定感」をもつことが大事であり、相手を否定しなければ相手も自分を否定しなくなるので、それにより自己肯定感を高めることに繋がります。3つのコツとして①否定しない②うなずく③プラストークが有効です。そして人は自分のことを分かってくれる人を好きになるため、相手の話を聞くことも重要です。話す前に「聞く」がポイントです。相手に気持ちよく話をさせるための「聞き方のコツ」も本書で描かれています。また嫌われる人が使うNGワード、NGトークや、苦手な相手への対処法など図解入りで詳しく描かれています。
話し方のスキルよりも、話し手のメンタルが重要であると本書は教えてくれます。人は誰でも自分のことが一番大切で自分に一番興味があるため、自分のことを理解してもらいたい欲求があります。そのため相手の立場に立つことが重要でフォーユー(For You)の考えと全肯定が大事になります。
仕事も社会も人とのコミュニケーションで成り立つため、営業や教育現場で話す機会が多いご職業の方は本書で正しいメンタル面を学べるでしょう。またこれから社会に出る若い方には、社会人コミュニケーションのマナー本としてお役に立つ1冊だと思います。
サブタイトルに「1分で人を動かし100%好かれる話し方のコツ」とあり、確率・統計の基本知識を身につけた上で、人間行動で100%や9割など計れるのかと素朴な疑問と興味を持ちました。
否定のないポジティブ環境で好きな人との会話を繰返し行うことが、話し方を変える近道であり、話し方の技術を習得すれば、誰でも好印象になれることをわかりやすく紹介されています。
技術は簡単なコツを掴めばすぐに今日から実戦できます。
また本書には「口は悪いけどいい人だ!なんてありえない」とあり、口から出るということは頭で考えているからで、誰でもある「失言」を避けるためには、まず相手を尊重するメンタルがより一層大切であると感じました。
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