あらすじ
タイトルにある脳と森だけでなく、生物進化論、明治維新以降の近代化の歴史、相対性理論や量子力学、梵我一如と、広く深淵な事柄を横断しながら、最終章にて共生進化による日本の未来という一環したテーマを理解できる内容になっています。
そら丸
著者の地球を含む宇宙全体への深い洞察と日本の教育改革に向けた熱意が感じられます。難解な概念を取り上げていますが、わかりやすい表現で書かれており、何度も読み返して思考を深めたくなる本と言えます。
次に読む本
クリーンミート 培養肉が世界を変える(ポール・シャピロ)
共生進化を考える上で、地球環境と畜産業の関係は避けて通れない喫緊のテーマといえるでしょう。本書はこの問題を解決していく上で鍵を握る培養肉(クリーンミート)と代替肉(フェイクミート)の欧米での動向がわかる初の日本語の書籍です。
そら丸
日本で普通に生活していると、マスメディアの取り上げ方の問題もあり畜産業は平和な牧場のイメージがあります。しかし科学的にその実態を分析すると、現代の畜産業は地球温暖化や自然破壊を引き起こす大きな要因となっており、その劣悪な飼育環境は衛生学や動物福祉の観点からも決して褒められものではないことがわかります。
そら丸
存在することが当たり前になっている森林と食肉ですが、過去から現在に至る人間との関わり方を俯瞰することで、自分たちが抱えている現在の地球規模での問題の本質が見えてくるはずです。 終息が見えないパンデミック環境下で迎えた2021年。不透明で変化の大きい展開が予想される中、この2冊はわれわれ一人ひとりの日々の行動に対する理性的判断の拠り所となってくれるでしょう。
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