あらすじ
中国ではシリーズ累計2100万部を売った超ベストセラーエスエフ作品。「三体」シリーズ全三作の一冊目です。 日本でも2019年に発売されて話題になりました。
文化大革命で父親を殺された女性が、軍の研究機関で行った「とあること」。 それが現代になって途轍もない大事件へと発展していきます。 「三体」にはどんな意味があるのか?エスエフ的な興味と、中国4000年の歴史が巧みにブレンド。 中国を舞台にしていなければ書けないような、魅力的なエスエフ世界が表現されています。
本作はまだ第一部なので、日本でこれから出る第二部が本当に楽しみです。
次に読む本
雪が白いとき、かつそのときに限り(陸秋槎)
中国の高校学生寮が舞台。密室殺人の謎を解く本格ミステリ系の作品です。本格ミステリは中国でも人気なんです。
雪に閉ざされた密室で発見された一人の少女。生徒会長馮露葵と、図書室司書姚漱寒の二人が、謎に挑みます(中国の方の名前は性別がわかりにくいですが、二人とも女性です)。 高校を舞台とした作品ならではの、登場人物たちの瑞々しい感性と、結末のほろ苦さが印象に残る作品です。 青春小説、微百合モノとしても格別の味わいです。
中国エスエフと、中国ミステリ、その最新の到達点を味わいたい! 両作品は、エスエフとミステリ、それぞれジャンルは異なりますが、中国で人気を博した作品で、邦訳版が発売され日本国内でも話題になりました。 ここ数年で、中国のエンターテイメント系の小説も、かなり多く邦訳版が出るようになりました。 とにかく今の中国は勢いがあるので、エンターテイメント系の作品もクオリティの高い作品が目白押しです。 この機会に是非一度ご賞味いただきたいです。
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