ホモ・デウス(ユヴァル・ノア・ハラリ)の次に読む本

あらすじ

『サピエンス全史』の著者が描く人類の未来についての本。

我々人類(サピエンス)は、飢饉・疫病・戦争を克服した。人類の次なる課題は、①死の克服、②幸福の追求だ。そのために人類が次に行うのは、現代の人類を支える人間至上主義のアップグレードである。でも、それを可能にする科学の発展は、かえって人間至上主義を台無しにするかもしれない。どういうことか?

例えば、最近の科学は、「自由意志」を否定する。現代の脳科学では、脳で起こる現象をランダムか決定論であると結論づける。意識とされているものは有機的なアルゴリズムの結果であり、そこに自由が介入する余地はない。では、アルゴリズムでは人間を上回るAIの方が、人類の上を行くのだろうか?知能と意識どっちに価値があるのか?…。

次に読む本

自由は進化する(ダニエル・デネット)

そもそも「自由意志」ってなんだろうか?本当にないのだろうか?  『自由は進化する』は、哲学者ダニエル・デネットによる「自由意志ってあるのか?」という問いを突き詰める科学(進化論)をベースにした哲学の本だ。  この本では、「自由意志はある」と結論づける。一言でいうと、「自由意志とは、進化の果てに人が獲得したシュミレーションツール」だと言うことができると。

『ホモ・デウス』では、全体の見通しを良くするために、あえて深く考察せず「自由意志」はないという立場をとっている。そして、最後に重要な問いを残している。

その一つが「知能と意識どっちに価値があるのか?」だ。

意識(自由意志)とはなんだろう?ということを、突き詰めて考えたい人にお勧めの一冊だ。




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